はじめに

就職を目指し努力していた企業の選考自体が中止に…

また、この春卒業(修了)予定の学生に対して行ったコロナ禍での就職活動の実態についても見ていきましょう。

shushoku_04

「コロナ禍の就職活動で苦労したこと」では、「説明会・選考が延期・中止になった」が最も多く65.6%という結果となりました。すでに数多くのメディアでも報道されている現実ですが、データで可視化すると、改めてコロナ禍の就職活動の厳しさを感じられます。

次いで「Web説明会・Web面接では企業の雰囲気が分かりにくかった(42.2%)」「説明会・選考がWebに変更になった(34.0%)」「企業に訪問する機会がなく不安だった(31.6%)」など、いずれも学生が翻弄されたことが伝わる回答が続きました。その具体的な声を見ると、さらに苦しい状況だったことがわかります。

○インターンシップの期間から企業研究をしていた企業の選考が中止になったのは、ショックだった。
○採用活動の中止で、選考を受けることができない企業もあった。新たに志望業界を探すのに苦労した。
○内定者の顔合わせもオンラインのみで、同期と一度も会ったことがない。

学生から対応を評価された企業も

その企業への就職を夢見て努力していた学生にとって、「選考が中止」といったケースの落胆は大きいものでしょう。一方で、企業の中には学生に寄り添う試みを実施したケースも少なくなかったようです。

○WebセミナーやWeb面接でも、企業のことが分かるように、採用担当の方が情報発信をしてくれた。

shushoku_05

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介