はじめに

コロナ禍で恋愛格差が広がる?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、リアルで人と出会えなくなっています。お互いをこれから知っていこうとする恋活や婚活にこのコロナ禍が大きな影響を及ぼしています。

原田さんはこうした状況に「恋愛強者だけがコロナを気にせずに人と会って恋愛をし、一般的な男女はオンライン婚活も活用できず、『そこまでして出会いたいと思われたくない』という自意識も働いてしまっている」と解説しました。

自宅にいながら異性と出会えるオンライン婚活は、コロナ禍が長引く中で活発化しています。しかし治部さんによると、婚活に限らずオンラインは自分の考えを上手に言語化できる人だけが活躍でき、発言が苦手な人にはかなりハードルが高いそうです。

「オンラインだとしても、いろいろな人が前に出ていける機会があればいいと思います。また、参加するための言い訳や口実も必要ですよね。マッチングアプリのように趣味や専門性の高い仕事など、コミュニティがたくさんあると参加しやすいし、価値観が近い人と出会えるのではないでしょうか」(治部)。

国の「産めよ、増やせよ」だけでは効果はない

最後のトークテーマは「政府のデジタル改革が未婚化対策に与える影響」について。政府の未婚化・少子化対策にはまだ改善の余地があります。

治部さんはこの点について、経済的不安とジェンダー規範を指摘しました。「現代は男性一人が家計を支えるのは無理。とにかく政府には経済対策を求めます。若者の意識だとかは関係ない。男性が稼ぎ、女性が家庭を受け入れるという固定観念を捨てるように啓蒙し、教育や企業広告などで発信すべき」と訴えました。