はじめに

今年のバレンタインは義理チョコ減か

コロナ禍の影響は2月分家計調査でも明暗が分かれたかたちで表われました。テレワークで出社する人が減ったことで義理チョコが減少し、バレンタインのチョコレート購入金額が減りました。2021年2月1日~14日のチョコレート購入額の合計は1,001円で20年の同期間の1,086円と比べると、前年比▲7.8%の減少になりました。

一方、購入金額が増加したのは「すし(弁当)」です。節分といえば豆まきですが、近年は関西の「恵方巻き」が日本全国に広がりました。恵方巻きは、その年の縁起が良い方角を向いて巻き寿司を丸かじりする風習です。当初は違和感を覚えた人も多かったようですが、今ではすっかり全国的に定着した感があります。総務省の家計調査で恵方巻きは「すし(弁当)」に分類されます。グラフの日次データをみると、毎年、節分の日は「すし(弁当)」の購買金額が通常時に比べ10倍以上になります。

今年は1897年(明治30年)以来124年ぶりに2月2日の節分になりましたが、購入金額は通常時に比べて18倍程度の608円88銭で、昨年の節分の468円10銭から大きく増加しました。今年は家族揃って2月2日の節分に豆まきをし、「恵方巻き」を食べるという、節分の行事を行った人が多かったのではないでしょうか。

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