はじめに

最低寄付金額10万円を5分割して5年間にわたって寄付

――5分割にした理由は?

関口: 大学側としては単発で大きなお金が入ってくるよりも、継続的に運営する上で数年先の予算の見通しを立てたいという本音があります。また、当社が事前にお客様を対象に取ったアンケートでは、単発的な寄付よりも継続的な寄付意向があることが把握できたこともあり、こうした5分割としました。

――最低寄付金額が10万円とのことですが、この金額にした理由はなんでしょう。

関口: 大学からもあまり少額ですと、運営費の見通しが難しいという声が寄せられました。また、前回の「新型コロナワクチン・治療薬開発寄付口座」では最低寄付金額が1万円でしたが、約1,800件の寄付が集まりました。総額は2020年8月時点で2.6億円だったので、単純計算ですが1人平均が約14万円になります。この金額も今回の最低金額を定めるにあたり参考としています。

――今回の寄付については、寄付金控除の対象となるのでしょうか。

関口: はい。寄付金控除のお知らせがレポートと一緒に大学側から届くので、適切に確定申告していただければと思います。なお、当社に100万円を預けたらその年に100万円の寄付金控除を受けられるのではなく、5年間に分けて毎年20万円の寄付金控除が受けられることになります。

日本の大学が寄付を集めにくい現状

――日本でもアメリカのように、そもそも各大学が寄付を募っているそうですね。そうであるにも関わらず、寄付が集まりにくいのはどういった課題があるからなのでしょうか。

関口: 寄付文化が身近ではないということに加えて、寄付を集める範囲も卒業生に限るなど、自分たちでリーチできる範囲が限られてしまうケースが多いようです。また、人件費や事務コストも決して安くないので、少額寄付を受け付けたくてもコストを考えるとあきらめざるを得ません。また医療分野で個人がなにか寄付をしたいと考えたとき、大学や病院の研究テーマなどを調べるのは非常に困難なので、比較検討が難しい現状があると思います。

――たしかに、何か社会に役立ちたいと医療分野に関する寄付をしたくても、何から調べたらいいのかがそもそもわからないですよね。

関口: さきほどの少し触れたアンケートからは、特定の大学よりも特定の研究テーマに対して寄付をしたいと考えている方が多かったです。そもそも卒業生の方であれば、出身大学に寄付したい思いがあるかと思いますが、自身と関係のない大学にはなかなか寄付をしようとは思いませんよね。今回の「医療支援寄付信託」では大学側が研究テーマを明確に提示することでお客様は寄付テーマを選定します。大学がどのような研究をしているのかという現状が多くの方に周知することで、大学が社会的課題の解決に重要な役割を担っていることを知ってもらえる機会にもなると思っています。

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