はじめに

COP15でも気候変動と並び注目される可能性が

今年10月にCOP15を控える中、上記以外にも各国政府や企業、非政府組織等で生物多様性を巡る取り組みが足元で急速に進展しており、気候変動と同様に企業に対し、対応を求める機運が高まりつつあります。

こうした中、将来的には、生物多様性への対応が不十分な企業は、レピュテーションの低下を招く恐れがあるだけでなく、サプライチェーンからの除外や、金融機関からの資金の引き揚げ(ダイベストメント)等の影響を受ける潜在的なリスクがあるとみられます。

気候変動と比べると未だ議論を深める余地も大きい生物多様性ですが、将来的に気候変動と同等の重要テーマとなりうる可能性を秘めており、今後の動向に注視が必要です。

<文:エコノミスト 枝村嘉仁>

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