はじめに

賃貸マンションの売買市場

次に、賃貸マンションの売買市場ですが、Real Capital Analyticsによると、プロ投資家の間での賃貸用マンションの売買取引は2019年度には約6,700億円(前年比+78%)、2020年度はさらに増加し、約9,200億円(同+37%)となりました。また、2020年度の賃貸マンションの売買取引が不動産売買市場全体に占める割合は、21%(前年比+9%)と大きく増加し、賃貸マンションに投資したプロ投資家が増加しています(図表3)。
賃貸マンションの売買市場
賃貸マンションがプロ投資家に人気の理由には、コロナ過だからといって今住んでいる人がすぐに引っ越してしまうわけではなく、投資家は安定した収入を見込むことができることがあります。現在、日本の賃貸マンションには、海外の投資家等の大規模資本が積極的に投資しており、こうした投資家は数棟から数十棟のマンションをまとめ買いします。今後も、しばらくはマンションの売買取引棟数が多い状態が続くのではないかと思います。

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