はじめに

賃貸住宅の建築戸数は増加傾向に

また、賃貸住宅の建築戸数は増加傾向になっています。国土交通省の建築着工統計によると、貸家の着工戸数は、2018年9月以降、前年比マイナスが30カ月間続いていました。それが2021年3月以降、3カ月連続で前年比プラスとなっています。しかしながら、12カ月移動累計で見ると、まだ2020年3月の約9割、2019年3月の約8割の戸数ですので、まだまだ建築戸数の増加余地はありそうです(図表4)。
賃貸住宅の建築戸数
前述のとおり、賃貸マンションへの投資はプロ投資家の間で人気になっており、主要都市の中心部へのアクセスが良い物件などは、高値で売りやすい状況にあります。これをあてにして、開発用地を入手した人が積極的にマンションを建設していると考えられます。

賃貸住宅は、規模が比較的小さいものもあるために、個人投資家から大規模資本の投資家まで、様々な投資家が建てることができ、またオフィスやホテルなどの商業系用途と比べて建設に適した立地が多くあります。もし居住用賃貸の賃貸市場の動きが鈍いままで、数年後に多くの賃貸住宅が建設されれば、実際の需要よりも賃貸マンションを作りすぎてしまう可能性もあります。

一方で、賃貸するユーザー側から見ると、多くの賃貸マンションが建設されれば、設備の内容や立地といった物件の条件の他、賃料の面でもニーズに合った選択肢が増えることになります。

これから数年後には、賃貸派の人にとって良い時期が来るのかもしれません。

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