はじめに

投資をする金融機関選びは慎重に

老後資金に向けてでしょうか、すでにつみたてNISAをされているのですね。家計が赤字の状況では、まずは投資どころではないと申し上げたいのですが、運用の成果を上げるにも長期間取り組むことが大切ですので、一旦は金額を下げて、家計支出を絞りながら継続をしていきましょう。

気になるのは投資をしている金融機関です。長い付き合いがあるなどの理由があるのかもしれませんが、利用する金融機関は、違うところを検討されたほうがよい可能性があります。というのも、取り扱っている商品、つまり投資ができる商品に限りがある場合があるからです。すると、信託報酬(ファンドに支払われる手数料)がより安い商品を選んだり、複数の商品を買ってリスクを分散したいと思っても、選択肢が十分ではないという場合が多々あります。

金融機関によっては、金融庁が許可している199本(2021/6/18現在)の商品のなかの3〜10本程度しか取り扱っていないという場合があるのです。金融機関によって手数料に差がない制度ですから、選択肢が狭められるのはもったいないと思います。

考え方次第、という面もありますが、つみたてNISAについては、商品の選び方から勉強されてはいかがでしょうか。せっかくですから、将来に向けてきちんと伸びていくような商品選びをしていただきたいと思います。

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