はじめに
出生時育児休業中におすすめのサポート
出生時育児休業が始まっても、男性の育児休業取得が女性に比べてハードルが高いことは変わらないでしょう。貴重な休業期間を最大限に活かすためには、休業中にやることを事前に具体的にイメージしておくことが大切です。
産後の女性は、体調不良で起き上がるのも苦労したり、ホルモンの急激な変化によって産後うつに悩んだりすることもあります。出生時育児休業の時期は、次のようなサポートがおすすめです。
<出生時育児休業中のサポート例>
・赤ちゃんのお世話
・出生届・児童手当・健康保険などの手続き
・兄姉の育児(通園・通学サポートなど)
・身の回りの家事(掃除・洗濯・料理・買い物など)
・出産祝いへのお返し(内祝い)の準備
・産休手当金や高額療養費制度などの情報集めや手続きサポート
・妻が1人で外出できる自由時間を作る など
子どもが2人いる筆者の実体験から言わせてもらうと、最も大事なのは妻のメンタルサポートです。「大変なときに、夫がそばにいて味方してくれた」という経験がその後の夫婦関係に与える影響は大きいでしょう。ここは、祖父母や家事代行サービスなどではカバーできません。
もし収入や職場の事情などから育児休業の取得が難しい場合でも、「産後はいつもより早く帰宅して家事を手伝う」「妻の悩みをやさしく聞く・励ます」といった形などでサポートできると良いでしょう。
育児休業をうまく活用して円満な家庭を作ることは、安らげる家庭があることで仕事に集中できたり、早く帰るために仕事を効率的に進めるモチベーションにつながったりと、長い目で見れば事業主にとってもプラスに働くことでしょう。ぜひ男性も、育児休業の取得を前向きに検討してみてください。