はじめに
資産づくりのプランもより具体的に
人生100年時代といわれる今、40代以降の人生は、まだまだ長く続きます。寿命が長くなる分、お金の準備は不可欠となりますが、これからどんな人生を送りたいかをイメージすることで、より具体的なプランを立てることができます。
では、40代以降の人生を4つに分けて、いくつかポイントを挙げてみましょう。それぞれの世代の過ごし方で、人生後半の暮らしは大きく変わります。
40代
40代は仕事も人生も充実した時期。豊かな老後のために、この時期の過ごし方が最も大切となります。転職や再就職する可能性も十分あります。自分のスキルを磨く、キャリアチェンジなど、収入アップにつながることはもちろん、これからの人生で長く続けられる仕事と出会えるかも重要となります。
この時期は、お金に関する知識も深めておくこと。お金を自由に使える“おひとりさま”なら浪費に注意し、iDeCo(イデコ)や、つみたてNISA(ニーサ)を増額するなど、そろそろリタイア後を視野に入れたお金の使い方を意識しましょう。
50代
50代は老後資金準備に向けてのラストスパート期。50歳以降「ねんきん定期便(日本年金機構が毎年誕生月に送付)」で年金予定額も確認できるので、65歳以降の生活がより具体的にわかってきます。それをもとに家計を見直しておきます。
この時期に、これまでと同じような感覚でお金を使っていると、資産が減るスピードは加速します。収入が減る60代以降を見据えて、収入があるうちにしっかり貯めておくことです。
60代
60代は働き方をペースダウンしつつ、趣味や楽しみに時間が使える時期。親の介護に直面しても、できれば仕事は辞めないこと。年齢的に一度辞めてしまうと再就職は難しくなるでしょう。年金を受け取る年齢をなるべく遅くするためにも、仕事は続けたいところです。
60代の前半で、家計、保険などのダウンサイジングも必須です。年齢を重ねると、これらの見直しは億劫になってしまいがち。元気なうちに早めに対処しましょう。
70代
70代は年金の受給も始まり、老後生活にシフトしていきます。終活を始めたり、終盤期の生活について具体的に動く時期。人生100年と考えた場合、まだ人生は続きます。70代以降は細かい無駄に気をつけながら、小さな暮らしを穏やかに楽しむ、そんな過ごし方をイメージしましょう。