はじめに

「スマホでラジオ」世代広がる

ラジオと一口に言っても、聴き方や聴取デバイス、配信メディアは多彩になってきました。インターネットとスマートフォンの普及が関係していそうです。

高齢者層で高まるスマホ所有率

NTT​ドコモのモバイル社会研究所の調査によると、高齢者層でスマートフォンの所有率が上昇しています。

2021年1月時点で、60代の80%、70代の62%がスマートフォンを使っていました。以前紹介した2019年1月の調査では、60代が6割超、70代がやっと過半数という状況で、スマートフォンの普及度合いがよく分かります。

なお、スマートフォンも携帯電話も使っていない人は、60代だと3%、70代だと13%にとどまりました。

これからの音声メディアは?

このように、年齢の高い人がスマートフォンを使うようになれば、これまでラジオ受信機で聴いていたラジオ番組をスマートフォンのアプリで楽しむ人も増えるでしょう。タイムフリーやエリアフリーといった機能に触れれば、インターネット専用のラジオ番組を聴いたり、さまざまなポッドキャストを探したりする方向へも発展するはずです。

2021年初頭に注目された音声配信アプリの「Clubhouse(クラブハウス)」にも、先日Android版がリリースされ、今までになかった形態の音声コミュニケーションサービスが広まっていきます。

昔ながらラジオと、ポッドキャストなどのオンライン音声メディアは、今や境目がなくなりました。これからは、これまで以上に聴取者の年齢や性別などの属性を意識したコンテンツ提供が求められます。

(この記事はボクシルマガジンからの転載です)

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