はじめに
経済再開後に活躍する銘柄とは?
コロナ禍を抜けて経済活動が回復し、各種制限が解除されるにつれてアルバイトやパートなどの需要が高まることが予想されます。並行して、新卒や転職市場も活発化していき、就職・転職・企業説明会などのイベントなどが再開されていくことになるでしょう。
注目したのが、アルバイトの「バイトル」等の人材サービスを提供するディップ(2379.東1)、経済再開で先行するアメリカで活躍するIndeedを持ち、様々な人材サービスを提供するリクルートホールディングス(6098.東1)、新卒や第2新卒など若手層に強みを持ち、就職博や転職博などを開催する学情(2301.東1)、人材紹介事業やリクルーティング事業など人材関連事業を展開するクイック(4318.東1)が期待できると見ています。
副業、ギグワーカー、プロ人材にも注目
労働市場がひっ迫すると、優秀な人材やプロ人材、専門人材の採用がさらに難しくなるでしょう。そこで、ヘッドハンティングや人材派遣、外部人材を利用する企業がより増えていくことが見込まれます。
専門人材の派遣やマッチングでは、クリエイティブ人材の派遣に強みを持つクリーク・アンド・リバー社(4763.東1)、保育や介護などに強みを持つ人材サービスを提供するライク(2462.東1)、看護師・介護職など医療福祉関係の専門職に強みを持つメドレー(4480.東マ)などが挙げられるでしょう。
優秀な人材やプロ人材活用では、直近にIPOをした2銘柄に注目したい所です。専門人材ネットワークを用いて顧客企業の課題に対応するサービスなどを展開するKaizen Platform(4170.東マ)、顧客課題を見つけて、適切な分野・職域のプロ人材をアサインさせるサーキュレーション(7379.東マ)が面白いと見ています。
労働者の売り手市場となれば、副業や兼業といった選択肢が広がることも見込めそうです。個人が知識やスキルをシェアするサービスを行うココナラ(4176. 東マ)にも注目したいと考えます。
<文:投資調査部 饗場大介>