はじめに

コツコツ型の資産形成は報われない?

世の中には、「とにかくコツコツと、月1万円でも良いから積立投資に回しましょう」などの言葉が溢れかえっていますが、それだけで資産形成ができていると思ってはいけません。ある程度の資産を投資で築こうとするならば、投資する元本を大きく増やすか、もしくはリスクの高い運用をするとなってしまうのです。

それは逆の見方をすると、なるべくリスクを取らないようにして、かつ少額資金でコツコツと投資をし続けたとしても、金融資産を大幅に増やすのは難しいということでもあります。

何となく「毎月少額だけれども、積立投資を続けていれば、たぶん老後は安心」などと、漠然とした感覚で資産形成をしているつもりになっている人は要注意です。30年後にフタを開けてみたら、思っていたよりも資産が築けていかなかった、という状況に陥る恐れがあります。

投資を少額から始めたら、次の目標を考えなくてはいけません。

本当に資産を築きたいのであれば、「毎月積み立てられるお金は、お給料から諸々の生活費を差し引いて残った1万円だから、この金額でiDeCoをやれば老後のお金が出来るだろう」ではなく、「定年までの30年間で最低1億円をつくる」という具体的な目標値を定め、それを達成するためにはどういう方法があるのかを考えた方がいいでしょう。

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