はじめに
設備や内装と住居費の負担(購入)
購入の場合、新築住宅は最新の設備(キッチン、風呂、トイレなど)や間取りが導入され、多くの中古住宅は設備が更新されます。
設備の費用負担は所有者であり、必要となった費用は、購入代金に反映されます。建物グレードや設備更新の内容は、購入者層の予算の範囲で「建物価格が高くなりすぎない程度」に設定されることが多く、購入希望者が多く、購入者層の予算の多いエリアの場合は割高になる可能性があります。
設備や内装と住居費の負担(賃貸)
賃貸の場合、設備や内装の更新は最低限にとどめられる傾向があります。なぜなら、賃料は、築年・規模・立地などが似た物件との比較で決まり、一度契約されればその金額が維持されることが多く、建物に多額の費用をかけても、所有者が受け取る賃料が高くなるとは限らないからです。
また、賃料を払いつづければ「今の状態で住む」ことができます。しかし、「自由に改装する権利」はありません。所有者の許可を得て改装できたとしても、退去時に借りたときの状態に戻す条件であることが多いため、設備などに不満があってもそのまま使うか、どうしても我慢できない場合は住み替える人がほとんどです。
リスク(天災・経年劣化などにより生じる費用)の負担
リスク(天災・経年劣化などにより生じる費用)の負担
「いつ発生し、いくらの出費になるかわからない事象」による費用は所有者が支払います。具体的には、「地震・津波・隣の家から燃え移った火事といった天災による建物・設備の破損」、「水回りの経年劣化」などがあたります。
賃貸の場合、利用方法に問題がなければ、借りている人はこれらの費用を払う必要はありません。原則的に家主が費用を負担し修繕等をすることになります。