はじめに

欧米に並ぶ新型コロナウイルスのワクチン接種率

欧米の主要国に比べて遅れていた新型コロナウイルスのワクチン接種率も順調に上昇してきました。10月1日公表分で、総人口に対して1回以上接種者は70.4%、2回接種完了者は59.8%まで上昇しています。

新型コロナウイルスの感染力が強いとされるデルタ株の感染が拡大する中、ワクチン接種の普及が欠かせませんが、このところ、新規感染者数も抑制されてきておりワクチン接種の効果が表れてきているようです。

国内景気は回復トレンドへ

このように新型コロナウイルスのワクチン接種が進んできたこともあり、政府は緊急事態宣言とまん延防止等重点措置を期限の9月30日で全面解除しました。政府は10月から11月の早い時期に希望者全員のワクチン接種終了を想定し、緊急事態宣言下でも都道府県をまたぐ旅行や大規模イベント開催を認める行動制限緩和案をまとめており、今後の経済活動の正常化につながると思われます。

グラフは新型コロナウイルス感染拡大前(2019年10~12月期)の実質GDPの規模とその後の実質GDPの規模との比較ですが、今年の10~12月期には新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回り、国内景気の回復感が強まるとことが予想されます。

良好な企業業績

企業業績も順調に拡大しています。2021年4~6月期の四半期決算の前と後では増益率が高まっています。2021年度の純利益は、前回予想では前年度比29.1%増益でしたが、四半期決算終了後は、35.8%増益見通しと増益率が高まりました。

企業業績全体としては世界的な景気回復を背景に製造業の業績拡大が際立つ一方、内需関連企業の一部には業績回復の遅れが目立ちますが、しかし、新型コロナウイルスのワクチン接種率が着実に上昇したことによる行動制限の緩和などから、消費関連企業にも好影響が及びそうです。