はじめに

【重宝表現(4):ご査収】
△ お見積書をご確認のうえお受け取り願いいたします。
◯ お見積書をご査収いただけますよう、お願いいたします。

「査収」とは「金銭や書類などをよく調べて受け取る」という意味です。相手に確認してもらいたい書類(請求書や見積書、企画書など)を送るときなどに適した表現です。

なお、こちらの都合で送る資料(自社商品の案内資料など)については「ご査収」ではなく、「お時間のあるときにご覧ください」「○○をご笑納ください」という表現を使うといいでしょう。

【重宝表現(5):拝受/拝見/拝読/拝聴など】
△ 企画書を受け取りました。
◯ 企画書を拝受しました。

「拝」は「謹んで」という意味を含む謙譲語。目上の人や取引先など相手に敬意を示すことができます。自分がへりくだる謙譲語ですので「拝見いただけますよう~」や「拝聴いただけましたでしょうか」のように、相手の行為に使うのは間違いです。

ちなみに、これらの言葉に「いたす」をつけて「拝受いたしました」とするのは、ひとつの単語にふたつ以上の敬語を重ねる「二重敬語」です。しかし、実際には使用している人も多いため(習慣として定着してきているため)、もはや「誤り」と言い切れません。

【重宝表現(6):問題ありません(ございません)】
× 大丈夫です。/結構です。
◯ 問題ございません。

確認を求められた際、「大丈夫です/結構です」と書くと、イエスとノーのどちらなのかがわかりにくくなります。イエスの意味で使うときは「問題ない」の丁寧語である「問題ありません(ございません)」と書きましょう。

なお、「問題ございません」は「よろしいです。結構です」という許可を示す意味でも使われるので、人によっては“上から目線”と感じる人もいるようです。目上の人や取引先に「それでOK」というニュアンスを伝えたい時は「ご案内いただいた方法で進めていただけますと幸いです」のように、具体的な言葉で置き換えるようにしましょう。

以上、仕事のメールで使える便利な表現をご紹介しました。場面や相手との関係性に応じて、上手に使い分けましょう。

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そもそも文章ってどう書けばいいんですか?
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(この記事は日本実業出版社からの転載です)

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