今や個人投資家の有力な情報源であり、「お手本」として強い影響力を持つ投資ブロガー。では、彼ら自身はどのように投資を学び、成功を収めてきたのでしょうか。

「打倒!金持ち父さん 戦略的金持ちへの道」を運営する人気ブロガー「おっさん」氏に、投資を始めたきっかけや現在の投資スタンスに至るまでのいきさつを聞きました。


600万円を株に投じ、16年で9倍に

私が14万円の軍資金で株式投資を始めたのは、2001年9月。資金を捻出するために生活費を徹底的に見直して節約を重ね、預金もプラスしながら最初の数年間で617万円を投じました。おかげさまでこの16年で4810万円の運用益を出し、資産は5427万円まで育ちました。
 
投資を始めたきっかけは、当時ベストセラーとなっていたロバート・キヨサキの『金持ち父さん 貧乏父さん』という本を読んだことでした。

私は当時から金融資産も不動産も持っておらず、この本でいうところの「労働者」でした。いったいどうすれば労働者から資本家になり、経済的自由を得られるのか、本気で考えるようになりました。本の中では不動産投資が推奨されていましたが、不動産は気軽に海外分散投資ができないし、災害リスクや売りたいときに売れない流動性リスクが気になったので、株式投資に挑戦することにしました。

まずは会社四季報を買ってきてじっくり読みこみ、昔から好きな企業だったソニーと、PER(株価収益率、株価の割安度を測る指標で、数値が小さいほど割安)が6倍程度と割安だったサカタインクス株を買いました。これが私の初めての投資です。

何の会社かよく知らないまま投資

ソニーはともかく、サカタインクスは正直何をしている会社かもよくわかっていませんでした。当時はまだ企業のIRが進んでおらず、ウェブサイトもなかったので会社四季報でしか上場企業の情報を知ることはできなかったんです。

それでも、とりあえず株を買ってみたことで、「本気で勉強しよう」というエンジンがかかったような気がします。

それからというもの、書店に通っては経済や投資の本を買いあさり、寸暇を惜しんで読んでいました。経済誌やマネー誌、日本経済新聞も購読し、当初の2〜3年間は年に100冊は読んでいたと思います。

こうした本や新聞を読んでいても、最初はわからないことだらけでした。それでも根気強く読み続けると、少しずつ世の中が見えてくるような気がするのです。勉強するのがどんどん楽しくなってきて、難しいと思っていた決算書にも興味が沸き、読めるようになりました。

これはお金には換算できない株式投資のメリットではないでしょうか。世の中のビジネスパーソンは全員、株式投資をすべきだと本気で考えているくらいです。ビジネスの視野が確実に広がり、仕事にも役に立つと思います。

ちなみに、このとき投資したソニーとサカタインクスは、結局6年間保有し、2007年に売却しました。8万5,350円だったサカタインクスは117%となる10万350円の利益、4万9,050円投資したソニーは17%となる8,550円の利益という結果でした。

最初の投資にしては悪くない成績ではありましたが、6年間も投資したのにこの程度か、という不満も感じました。