はじめに

世界でビジネス展開するグローバル企業を狙い撃ち

初めて米国株投資に挑戦したのは、2005年にさかのぼります。「投資の神様」とも称されるウォーレン・バフェットの投資手法を明かす『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』という本を読んで、彼が投資する銘柄を買ってみたいと思ったのがきっかけでした。最初に買ったのは、コカ・コーラ、ジョンソン&ジョンソン、P&Gの3銘柄です。

米国株も日本株と同じように、決算書を読み込んで銘柄選びをしました。米国株の分析を進めるうち、日本企業よりもビジネスモデルが優れていたり、収益力が企業が多いことに気がつきました。

何より、アメリカには世界中でビジネス展開する企業がたくさんあります。こうした企業に投資すれば、世界分散投資と同じような効果も得られると思いました。ブランド力や成長性を考えても、ソニーよりアップル、楽天よりもアマゾン、キリンよりもコカ・コーラと、これまでブランドだと感じていた日本企業よりグローバル企業のほうが魅力的だと感じるようになりました。

そして東日本大震災以降、私はアメリカのグローバル企業の株をどんどん買い進めていきました。

基本は「持ちっぱなし」の長期投資

株式投資で成功するには、銘柄選択と投資タイミングが命だといわれます。私も徹底した企業研究で、気に入った株を買っています。だから、持ち続ける魅力がなくならない限りは、永久保有です。

この投資スタイルがまだ確立できていなかったころは、数日や数週間で手放す短期投資に挑戦したこともありました。市場全体や銘柄のトレンドを分析し、上昇の波に乗って投資して、上昇が終わりそうな局面で手放そうとするのですが、なかなか利益をあげられないのです。

こうした経験を通して私が学んだのは、株価の動きは誰にも予想できない、株価の短期的な変動に一喜一憂してもしょうがないということでした。短期で儲けようとすることをやめると、運用成績がみるみる上がってきました。

もちろん、投資するときには指標などで割安度をチェックしますが、最も大切なのは企業価値です。ビジネスモデルに将来性はあるか、ビジネスの賞味期限は近づいていないかといった尺度を重視しています。

企業価値を重視するようになってからは、投資タイミングにはあまりこだわらなくなりました。もちろん、割安なタイミングで投資できればベストですが、現実にはそれを待っているといつまで経っても投資チャンスが訪れません。そこで、投資したいと思える魅力的な企業に出会えたら、よほど割高でない限り、投資するようにしています。特に常にPERが100倍を超えていたアマゾン株は、割安になるタイミングをはかっていたら、永遠に投資できなかったでしょう。

おかげさまで、投資してからアマゾン株は7倍、グーグル(アルファベット)は2.5倍、アップルとコカ・コーラは2倍、ジョンソン&ジョンソンは3倍になりましたが、売る気はまったくありません。どれもまだまだ世界に必要とされる企業であり、収益力や将来性が十分あると考えているからです。

投資は人生を豊かにする最高の知的ゲーム

株価の上昇はもちろんですが、何より投資先企業が成長していくのを見るのが投資の醍醐味です。株主になってからはコカ・コーラがより美味しく感じますし、iPhoneへの愛着も強くなりましたし、グーグル検索をしながら感謝の気持ちでいっぱいになります。

株式投資は一生かけて楽しめる知的ゲームです。人生を豊かにする最高の趣味だと思います。しかも、いくつになってもリタイアする必要はなく、お金を増やし続けることができます。

日本株は年に1〜2回ですが、米国株は年に4回、配当金がもらえます。現在、私が受け取っている配当金は年間60万円ぐらい。まだまだ本業の収入には及びませんが、いつかは逆転する日を夢見て頑張っています。目標は、運用資産3億円です。これだけあれば600〜1000万円ほどの配当金が得られ、夢のアーリーリタイアを現実にできるのです。

ブログ「打倒!金持ち父さん 戦略的金持ちへの道」

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