はじめに

暗証番号のリセットのため今度は区役所に

仕方なく、Aさんは暗証番号をリセットしに区役所へ向かいました。

手続き後に「24時間経たないと使えないのか」を確認すると「いえ、使える場合もあります。ただ、使えない場合もあるので確実ではないですが」という回答。

とはいえ区役所まで来たので「ここで印鑑証明をとればいいのでは」と気づき、通常通り窓口に発行依頼をしに行くと「印鑑証明カードをお持ちですか?」との対応。カードは持っていなかったため、印鑑証明はとれませんでした。

せっかく区役所まで来たのに印鑑証明カードを持っていなかったがために手続きをすることができなかったのです。

窓口を後にして、ふと顔を上げると目の前にコンビニが。物は試しと、コピー機で手続きしてみるとあっさり取得、「なんだか……」と思いながら帰路についたそうです。

マイナンバーカードは便利だけれど

事例からもわかるように現状の段階では、“マイナンバーを持つだけ”で便利になるわけではなく、きちんと使い方を自分で理解しておく必要があります。暗証番号も再度確認をしておきましょう。

今までであれば印鑑証明など公的書類を手に入れるためには、役所が開いている時間(基本的には平日の日中のみ)に出向いて、何分も待たなければいけませんでした。それを考えると、近くのコンビニで自分の都合に合わせて書類が手に入るのはかなりの時間短縮となり、便利です。

「そんなに公的書類を取ることはない」という声も聞こえてきそうですが、今後、保険証に続き免許証も兼ねるようになる予定となっています。将来的に1枚のカードを持つだけで済むようになれば、単純に持ち物を減らすことができます。

キャッシュレスが進み、お財布ではなくスマホだけを持つという生活であれば、その1枚のカードをスマホに入れておけばよく、これもメリットの一つになるでしょう。

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