はじめに
お金の使い方に軸を持つ
今の家計状況は、結果的に毎月の収入もボーナスも全て使い切っているような状況です。しかも不要だと思える支出はないとのこと。支払うことが当たり前になっていて、お金の使い方に軸が持てていないのではないかと感じます。
支払っている支出は、本当に必要な支出ですか? 今まで当たり前に払ってきたものを、疑って考えてみましょう。
どこから見ると良いかわからないとおっしゃる方も多いのですが、まず、毎月の家計の中で大事にしたい、優先したい支出はどれか検討してみましょう。毎月の支出としての優先度を検討できたら、ボーナスから支払うものについても検討することが必要です。食費なのか、教育費なのか、仕送りなのか、旅行費なのか。その上で、優先したい支出以外の支出を調整していくようにしてみましょう。
この支出の優先度を考えることが、お金の使い方の軸を持つことにつながります。自分は、家族は、どこにお金を使いたいのか。それを知ることが、お金の使い方だけではなく、生き方にも影響します。
まずは毎月の支出から削減できる支出を見つける
毎月の収入から貯蓄に回したい金額の目安は、手取り収入の6分の1。相談者様の世帯収入でいうと、11万2,000円ほどです。毎月あと2万円強ほど貯蓄に回せるようにしたいので、通信費などの固定費を中心に支出を見直し、削減を試みてみましょう。特に通信費は、お子さんの分も含めて3台で1万8,000円。大手キャリアのオンライン専用プランや格安業者のプランに見直すと、半額以下の負担に抑えられる可能性があります。ぜひ見直していただきたい支出の一つです。
次にボーナスの範囲で出費を抑えるように調整していく
また、せっかく毎月貯蓄しても、ボーナスで使ってしまえば意味がなくなってしまいます。毎月の収入の中で支出を抑えることがやりくりの基本です。ボーナス時期の支払いも、せめてボーナスの範囲で収まるようにしたいもの。できればもう少し頑張り、ボーナスからも貯蓄に回せるようになることが理想的です。
住居のクリーニング代、旅行代、仕送り、年払い生命保険料などで、過剰な支出になっているものはないでしょうか? 見直しや工夫で減らせるものもあるはずです。特に支払額の大きい貯蓄目的の保険が、ここ数年のうちに加入したものであれば、貯蓄としては効率が悪いものかもしれません。貯蓄と保障を切り分け、保険では保障だけを備え、貯蓄は貯金や投資で備えていくように役割を整えることも大切です。
住居のクリーニングも、業者に頼むべきもの、自分達でも頑張れそうなものなどもあるでしょうし、旅行も工夫で金額を下げられることもあるかもしれません。ぜひ、検討してみてください。