はじめに

2017年12月からビットコインを100万円相当分積み立てていると?

では、実際にビットコインを2017年12月から毎月1日に2万円ずつ、4年間にわたって100万円相当を積み立てていた場合に、現在における投資の成果がどのようになっているのかをみてみましょう。

ビットコインの価格は2017年12月にバブルの絶頂期を迎えていましたが、その後は取引所のハッキング事件が相次いだことを受けて低迷期に入りました。規制環境の整備や企業の市場参入が進む中で価格が次第に回復し、2020年5月には3度目となる半減期を迎えました。半減期後には、新型コロナウイルスに伴う緩和マネーの後押しもあり、およそ4年ぶりに価格が高騰する展開となりました。

このような半減期前後の値動きを踏まえた上で図表1の積立シュミレーションをみると、バブル崩壊後の下落局面にあった2018年から2019年にかけては累計BTC評価額が購入累計額を下回ったことがありますが、直近の2022年1月1日時点では4年間の購入累計額100万円に対して累計BTC評価額が500万円超になっていることがわかります。

執筆時点ではビットコインの価格が400万円台前半にまで下落していますが、それでも資産額は4倍以上に増えています。また、4年間で約1BTCを積み立てており、仮にこのまま下落が続くとしても、1BTC=100万円を割り込まない限りは投資の利益が出ていることになります。

今回のビットコインの暴落によって含み損が出てしまっている人はさらなる下落への不安があることでしょう。しかし、価格高騰のタイミングで高値掴みをしてしまった人でも、積立を継続することで購入の平均単価が下がり、いずれは大きな利益に転じる可能性があります。

これまでビットコインは過去3度の半減期を迎えていますが、いずれも半減期後からその翌年にかけて価格が大きく上昇しました。次の半減期が予定されるのは2024年です。回を重ねるごとに上昇比率は小さくなっているとはいえ、半減期翌年の2025年には大相場が再び訪れるかもしれません。

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