はじめに
販売金融機関の破綻で想定される影響
それと、もうひとつ留意しておく必要があるのは、販売金融機関が破綻した場合です。
基本的に販売金融機関は、あくまでも販売窓口に過ぎませんから、仮に販売金融機関が破綻しても投資信託の組入資産が毀損することはありません。
ただ、複数の販売金融機関を通じて販売されている投資信託の場合であれば、そのどこかが破綻したとしても、他の販売金融機関に口座を移せば、その後も問題なく運用を継続できます。
問題は、販売金融機関がひとつしかない投資信託の場合です。最近は、複数の販売金融機関を通じて販売されている投資信託が増えていますが、なかには特定の販売金融機関でしか扱っていない投資信託もあります。
この場合、その販売金融機関の顧客資産を引き継ぐ金融機関が現れれば何も問題はありませんが、そういう金融機関が現れなかった時は、償還金や解約金、分配金の払い戻し窓口が無くなってしまうので、やはり繰上償還されるリスクが浮上してきます。