はじめに

一番の敵は日々の「なんとなく買っちゃった」

自分が何にお金を使いたいのか、意識しないまま暮らしていると「なんとなく買っちゃった」が、日々のお金の使い方になってしまいます。1回ずつの金額は大した額ではなくとも、日々積もる「なんとなく」は、結果的に大きな金額になってしまいます。

それには趣味や嗜好品だけではなく、例えば家に必要となりそうな洗剤や調理器具なども含まれています。なんとなく買った洗剤や調理器具が家の中にたまっていれば、それは無駄に使ってしまったお金にもなります。

欲しいと思ったものや実際に買ったものが、イコール必要なものではありません。何かを買おうとするとき、「これは今の自分にとって本当に必要?」と自分に問いかけてみてください。自分にとって必要か否か考える習慣がつくと、「なんとなく買っちゃった」となる無駄遣いが一気に減っていきます。

本当に自分が欲しいと思うものを我慢するのは、精神的な圧迫が残ります。しかし、そんなに必要ではないものに対して買うのを辞めることは、我慢はありません。自分にとって必要なものだけを買う習慣がつけば、満足感も得られて、無駄遣いも減っていきます。

「そんなに上手くはいかないよ……」と思われるかもしれませんが、まずは自分がお金を使いたいこと、自分にとってお金を使う必要があるものを意識してみてください。その状態を何年か続ければ、貯蓄が少しずつでも増えてきて、目に見えない不安に圧迫されることもなくなるのではないでしょうか。

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