はじめに
情報収集や実体験こそ「書く技術」
もうおわかりだと思いますが、書く作業は均等割すると全体の25%にすぎません。つまり、残り75%(プロセス1~3)は、書く前のアクションなのです。
人によっては、まったく情報収集せずに書く人や、見たことも味わったこともないのに書く人もいますが、それでわかりやすい文章が書けるはずがありません。もちろん、そのテーマについて何の知識もない人の気持ちに寄り添えない人も、理解しにくい文章を書いてしまう予備軍です。
文章をわかりやすく書けない原因を「書き方」に求める人が少なくありません。もちろん、わかりやすく書く技術はあったほうがいいでしょう。
しかし、いくら書き方のスキルだけ磨いても、わかりやすい文章を書くことはできません。それは、食材がほとんどない状態で料理をつくったり、食べる人の好みを把握せずに料理をつくったりするようなものです。
情報を収集する
体験して理解する
読む人の気持ちに寄り添う
わかりやすい文章を書きたいなら、「書き方」に先んじて、この3つのプロセスへの意識を強めましょう。
そもそも文章ってどう書けばいいんですか? 山口拓朗 著
「文章を書くことがストレス」「書くのに時間がかかりすぎる」「そもそも頭のなかにあることを文章にできない」……本書はそうした「文章アレルギー」のある人たちに、マンガを織り交ぜながら、わかりやすく文章の書き方をレクチャーしていきます。
(この記事は日本実業出版社からの転載です)