はじめに

日経平均は2万6,500円近辺では押し目買いが入るものの、2万7,500円近辺では上値が重くなるといったレンジ相場が続き、なかなか方向感が見えません。膠着感の背景として指摘されるのは、以下の3つです。

1)米国金融政策を巡る不透明感
2)ロシア・ウクライナ情勢
3)日本企業の決算発表におけるガイダンスリスク

ただ、これらの上値を抑制している要因はいずれ解消に向かうと見ています。順を追って説明していきましょう。


米国金融政策を巡る不透明感

まず1つ目の米国金融政策を巡る不透明感ですが、米国のFRBがインフレ抑制のため、強力な金融引き締めを行うとの思惑が米国株式市場の重石となっています。これが足元の株価低迷の最大の要因です。今の日本株の動きはほぼ米国株に連動しており、米国株が調整から抜け出せないでいることが、そっくり日本株の膠着感につながっています。

では米国株の調整が完了するステップは、どのようなシナリオが考えられるでしょうか。カギとなるのはグロース株の持ち直しが見られるかという点です。金利上昇はグロース株への打撃が大きいです。最近話題になったネットフリックス株の急落にしても、根底にはグロース株への不安があります。それを象徴するのがカリスマ投資家のキャシー・ウッド氏率いる米運用会社アーク・インベストメント・マネジメントが運用する上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーション」の値下がりです。4月に入って下げが加速し、今年の下落率は40%を超えました。

今週はいよいよGAFAMが決算を発表します。まさにハイテク・グロース株にとっての正念場で、ここを無難に乗り切ることができれば相場の重しが晴れるきっかけになると思われます。またFOMCを来週5月3~4日に控えてのGAFAMの決算に対する市場の反応は、市場がFRBの金融引き締めをどれだけ織り込んでいるかのバロメーターになります。5月3~4日のFOMCでは利上げ幅拡大や保有資産の縮小が見込まれていますが、ほぼ織り込み済みのため、想定通りなら相場はアク抜けする可能性が高いと考えます。

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