はじめに
世帯主で家族がわかる?
国民健康保険には、社会保険のような被扶養者のシステムはありません。たとえば、夫が自営業で働き、妻もフリーランスで働く、といった場合、夫婦それぞれに国民健康保険に加入します。
ですから、国民健康保険の保険証には、被保険者の氏名の項目はありません。しかし、世帯主名が書かれています。自分以外が世帯主であれば、保険証から少なくとも2人以上の世帯であることや、家族の名前がわかることになります。
氏名で本名がばれる?
当たりまえですが健康保険証には、自分の氏名が書いてあります。しかし、このとおりの名前を使っている人ばかりではないでしょう。旧姓、通称、ペンネーム、といったものばかりではなく、読みにくい漢字をひらがなにしていたり、運勢が良くなるからと読み方は変えずに漢字だけ変えていたり。
保険証の氏名と、いつも使っている氏名が違っていることがわかるので、プライベートなことや、自分なりの価値観など、決して軽くない話になることも考えられます。
保険証からはさまざまなことが推測されやすいとわかります。保険証はいつも持っているものなので、本人確認が必要になると気軽に提示しがちです。しかし、必要性が薄ければ、提示することは控えておくことが望ましいと言えます。
本当に健康保険証の提示が必要なのか、ちょっと立ち止まって考えるクセを付けておきましょう。