はじめに

変わろうとしている人

今回のアンケートでは、「変わろうとしない50代」に対する、若い世代からの厳しい意見が多く見られました。

「古い考えの人が多い」(20代・女性)、「考え方が古すぎる」(20代・女性)、「頼りになるが、知識や考えが古かったする」(20代・女性)、「人生の経験はあるが、仕事自体ができるとは思えない。よくこれで生きてきたな~と思う」(30代・女性)、「パソコンなどでわからないことが多い気がするので、自分でも少し勉強してみてはと思うことがある」(40代・女性)、「教えても何度も同じことを訊いてくるので、メモを取るなどしてほしい」(40代・女性)、「とにかく頭が凝り固まっていて、偏見や差別がひどい。そしてこのコロナ禍でも夜な夜な飲み歩き、飲みニケーションをまだやっていて迷惑」(40代・女性)。

特に女性から辛辣な意見が多く寄せられています。

また、近い世代であるはずの40代からも「頑固」(40代・男性)、「考えが古い」(40代・男性)、「考えが固い感じがする」(40代・男性)、「ルーチンはこなすが、新しいことを行うことはあまりない」(40代・男性)といった指摘が多くありました。

にもかかわらず、50代の約半数が「特に課題と感じることはない」と考えているようです。

これはハッキリ申し上げて、相当まずい状況です。課題がない人なんていません。僕も偉そうなことを書いていますが、課題だらけです。

会社が求めているのは、「成長と変化」です。時代や社会の流れとともに、社員に求められるものも常に変わっていきます。それは50代であっても同じです。

人事部長としてありがたい50代も、「変わろうとしている人」です。課題をちゃんと認識し、必要なものについては変わろうと努力する、新しいものを身につけなくてはいけないと思っている。そういう人には、成長と変化が期待できます。

部長研修で、「俺さあ、今回初めて自分の○○に気づいたよ。ありがとう」と言ってきた部長さんがいました。素晴らしいですよね。こういう人は本当に周囲から人望があります。

自分は何を知っていて、何を知らないのか。何ができて、何ができないのか。まずはそこを自覚する。知らないことや、できないことを理解すれば、勉強するなり、努力すればいい。自分の課題を見つけることは、ビジネスパーソンにとって重要なスキルなのです。

新しいこと、知らないこと、やったことのないことを最初から拒むのではなく、「ああ、それはやったことないけど、わかった。ちょっとやってみるわ」と言える。柔軟な発想と、フットワークの軽い行動ができる50代を目指しましょう。

同じ50代でも変わろうとしている人に対しては、「若い人の声も積極的に取り入れてくれる」(20代・女性)、「勉強する意識が強く、常に改善点を探している(30代・男性)、「フットワークが軽くて良い」(30代・女性)、「柔軟に対応ができ頼りになる」(40代・女性)と、ポジティブな意見が多く寄せられています。

自分を変えるために、自身の課題を書き出しましょう。課題が思いつかないのなら、周囲の人に聞いてみましょう。
 
50代になっても変わり続けていきましょう。変わることは少々面倒ではありますが、やってみると楽しいものです。新たな発見・気づきと学習は、人生を豊かにするように思えますが、いかがでしょうか。

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