はじめに

新型コロナウィルスの影響が少しずつ収まり、普段の生活に戻してきた感じがあります。コンサートや演劇などのイベントでの人数制限も徐々になくなってきています。

コロナ禍で中止になっていた歌舞伎とかミュージカルの公演も、予定通りに開催されるようなりました。まだ人数制限などもありますが、美術館に訪れる人も増えてきているようです。

久しぶりに、歌舞伎見物とかミュージカルを楽しみたいと思う人も多いでしょう。

しかし、そんな気持ちに暗い影を落とすのが「値上げラッシュ」。「6月からは2ヵ月間で3,000品目の値上げをする」、「今年の累計の値上げは、1万品目を突破する公算が大きい」などのニュースを聞くと、節約をしなければ……とも感じてしまいます。「ミュージカルや歌舞伎に行くのは贅沢かな?」と思い留まってしまうかもしれません。

でも、チケットが半額で観られるとなると、行ってもいいかな?なんて思いませんか。

今回は、超お得なチケットの入手方法を解説します。


東京・大阪・名古屋・福岡では舞台を半額で鑑賞できる!

話は飛んで、時代は1970年代のニューヨーク。アメリカは財政危機とインフレの時代でした。そのとき、ニューヨーク市は救済策の一つとして、世界有数の劇場街ブロードウェイ演劇を観光客誘致の目的として施策したのがTKTS(半額券当日売場)です。TKTSとは、良質の舞台を低額料金で提供するもので、このシステムは見事に成功して大きな反響を呼びました。

それをモデルとして日本で取り入れたのが、東京都、都民劇場と日本演劇興行協会で作った都民半額観劇会です(現在は公益財団法人東京都歴史文化財団も加わり四者の共催事業)。

その後、財団法人大阪府文化振興財団、財団法人名古屋市文化振興事業団、財団法人福岡市文化振興財団も参加しています。ですので、東京(都民半額観劇会)、大阪(府民のための芸能芸術半額鑑賞会)、名古屋(名古屋市文化振興事業団 半額鑑賞会)、福岡(市民半額会事務局)の4都市で、この半額鑑賞ができるようになっています。
詳しくは、各ホームページなどで確認をしてください。

都民半額観劇会は年4回開催されている

東京の「都民半額観劇会」を例に詳しく説明をしていきましょう。

じつは、筆者は2月に歌舞伎座、3月には日生劇場でミュージカルを、さらに5月に歌舞伎座で「団菊祭」を鑑賞してきました。この3つのチケットは、いずれも「都民半額観劇会」を利用しました。

「都民半額鑑賞会」は、年4回(1月・4月・7月・10月)開催されています。

鑑賞できる舞台は、歌舞伎座、帝国劇場、新橋演舞場、明治座、シアタークリエ、国立劇場などです(残念ながら、席を選ぶことができません)。

1回の応募で、約10の公演から選ぶことができて、それぞれ昼の部、夜の部と違う日程の選択肢があります。

申込み方法は、ハガキで申し込み、抽選となります。平均倍率は5倍になっているそうです。ということは、5枚に1枚は当たるということですね。もちろんハズレることも多いですが、筆者は、観たい舞台がいくつもあるので、いつも5~6枚のハガキを出しています。どれか1つくらいは当選するので、年4回ほど観ることができている感じです。

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