はじめに
早期退職後の暮らし方2パターンのポイントを整理
では、退職後の暮らし方の2パターンのポイントを整理してみましょう。
【名古屋で完全同居をする場合】
・新たな通院先を探す
・小規模宅地等の特例の対象となり、宅地の相続税評価額を最大で80%減額することができる
・将来的に東京へ戻ってくるなら、現在の住まいを賃貸として貸し出して収入を得るのもあり
・東京へ戻ってこない場合には、賃貸で収入を得る他、売却してしまい固定資産税などのコストがかからないようにすることも可能
【東京から名古屋へ通ってご両親の面倒をみる場合】
・小規模宅地等の特例は使えない
・名古屋まで定期的に通う場合には、交通費等をコストとして計上し、シミュレーションすることが大切になる
・実家を売却してしまい、固定資産税などのコストがかからないようにすることができる
・相談者様自身の移動が多くなり、身体的にきつくなる可能性あり
簡単ですが、名古屋で暮らす、東京で暮らすという2つのパターンについて考えてみました。この他にも、相談者様自身で、やっておきたいことや準備したいことなどがあるかと思います。それぞれのパターンでどのようになるのか、どのように暮らしたいのかを書き出して、自分が望むカタチの幸せを手に入れてください。
ご両親の介護のことを心配するなど、相談者様は優しい方なのですね。ただ、ご両親との生活よりも、相談者様自身の生活のほうが、長く続きます。金銭的には余裕がありますので、自分が望む生活は何かを考えて、選ぶようにしてください。
連載「みんなの家計相談」でお悩み募集中!読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのFPが答えます。相談はこちらから。