はじめに

いま不動産投資のタイミングはよい?

──今は円安が進んでいたり、株式市場の落ち込みがあったりといった状況ですが、不動産投資をするタイミングとしてはどうなんでしょう?

今は、土地が高い、建築費が高い、都心は客付けに苦戦する三重苦の時期です。一方、売却するときは利回りが低くても売れる時期でもあります。円安なので、外国人からしたら安く買えますし、土地が高いのでゼロから建てるのにはお金がかかるので完成した物件を買う流れになっているので、バランスは取れている状態なんです。仕込みにお金がかかっても高く売れるので、あまりタイミングを気にせずに早く始めたほうがいいと思います。

──三重苦といわれると、始めにくいと感じるひとも多そうです。

与信枠は財産なんです。不動産投資をやらずに5年経ったら、その資産はそのままです。でも、自分の現金と与信を使ってレバレッジを効かせて今すぐ始めたら、5年分の家賃が手元に入ってくる。だから早い段階で始めたほうがいいんですよ。

──この状況の中で、堀さんが注目しているのはどんな物件なんですか?

注力しているのがホテルです。シェアタイプの別荘ですね。最近、鎌倉の海の目の前に土地を買いまして、そこに3階建ての物件を一棟建てる予定です。そこはいかに非日常感を出して、購入したひとがうれしいと感じてくれるような物件にしたいと思っています。ホテル専門のデザイナーを入れて、私もいろいろな建築を参考にして、この土地に一番合う建物を模索しています。

その建物は3階にプールを作る予定ですが、そのプールは建物から突き出させて、床を透明にしようかと思っています。135号線を走るクルマから見られたら恥ずかしいみたいな(笑)。そういうところにこだわれるのが楽しいですね。

なので、不動産投資は大量生産的に業者に丸投げして家を建てるような人は向いていないと思います。買ってくれた人、借りてくれた人がどうしたらハッピーになってくれるか。それを考えないと売れないんですよ。

究極は、僕が売りたくなくなるような物件を作るのが理想ですね。建てた結果「売りたくない」と思う物件を建てたいんですよ。

前編はこちら:資産100億円以上はいかにして達成したか。不動産投資家・堀鉄平が語る、株式投資との決定的な違い

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