はじめに
BEVが向いている人・向いていない人
最大のポイントとなるのは充電環境です。日ごろから、それほど長距離を走ることもなく、また自宅で充電ができる、可能であれば外壁を工事して200Vコンセントを設置可能であれば、普段の使用において問題が起こることはほとんどないでしょう。
また自宅では充電できないが、近くに大型商業施設があり、そこで平日の昼間に充電できる時間的な融通が利くか、近くのディーラーで充電しながらリモートワークできる場合も問題ないと思います。筆者の場合はこのパターンにあたり、BEVの購入検討する際、しばらくディーラーから借りていた時に、これで問題なく生活できました。
一方で不向きな方は、自宅充電が厳しく、周辺にもディーラーくらいしか充電スポットがないなど、充電設備に困る場合はまだ無理して購入を考えられることはないでしょう。また、いくら補助金があるとは言え現状ではバッテリー価格の高騰、および各種材料費や輸送コストアップなど値上がりが非常に大きくなっており、車自体の価格面からも一度踏みとどまることは必要だと感じます。
なお筆者は今回、最終的にBEV購入を中止しました。最大のポイントは買いたいと思ったBEVに欲しいと思った装備がつけられなかったことと、原材料のコスト高騰や円安による影響で車両価格の値上げがあったためです。
まだまだ向き・不向きがありますが、今後BEVはさらに広がりを見せる流れになっています。その中でBEVを検討する場合の他の注意点として、BEV市場はこれからの部分が大きく、特にバッテリーは使用していると劣化してしまうので、売却時の価格が大きく下がる傾向にある点も念頭に入れておく必要があります。
また、先ほど補助金があり、購入代金の一部に充当することを書きましたが、ほかにも価格面で気を付けることとして、BEVの開発は全世界で進んでおり、価格帯が安いBEVも登場し始めています。この時に気を付けたいことがメンテナンス費用です。日本に広く展開している企業であればそれほど心配することはないでしょうが、まだまだこれから展開を始める会社は自動車自体の価格や質とは別に、メンテナンス部分も含めたトータルの判断が必須です。