はじめに

充電の費用、ガソリン代との比較

普通充電は自宅の電気代と走行距離次第ですが、毎月2,000円から3,000円くらいだと考えれば、それほどズレないと思います。急速充電はさまざまな会社のプラン次第になるため一概には言えませんが、代表的なe-Mobility Powerの例で急速充電を行うと、16.5円/1分(税込)なので30分ですと495円となります。別途月会費などがかかりますが、トータルコストとしては月間で5,000円から8,000円(充電プランの月会費込み)と想定できるのではないでしょうか。

これとガソリン車の場合を比較すると、足元のガソリン価格が165円程度、満タンが50リットル程度、月に一度給油すると想定すると、およそ月間で8,000円強になります。

BEVの購入費用で重要になる補助金

購入を検討されたことがある方はご存じでしょうが、BEV購入には国から補助金があり、一部の地方では上乗せの補助金があります。金額はその種類や設備によって異なりますが55~95万円ほどで、各種税金が免除されていることもあり、ランニングコストはガソリン車に比べて安くなる傾向にあります。

また、BEVの自動車保険について現状でガソリン車などとそれほど違いはありません。今後、BEVの事故率などのデータでガソリン車との違いが出てきた場合、保険料に影響が出ることもあり得ますが、現状ではそれほどの差があるわけではありません。

ただし、補助金については2つ注意が必要です。

まず購入時の補助金ですが、2022年度の補助金は早ければ10月には予算が消化されるだろうと言われています。この補助金は納車されたら申請してもらえるため、これから購入をしたとしても今年度の補助金が受け取れるかどうかは不透明です。

また、補助金が大きいからと言っても借り入れ自体はクルマの購入価格で行います。そしてそのあとに補助金を一括で受け取ることになるため、購入金額自体が多額になることがありえます。いくら補助金が出るだろうと思っても、無理をしない返済計画で購入を検討してください。

なお、今後の補助金については2022年度の補正予算が組まれるのか、また2023年度ではどうなるのかは、執筆時点ではわかっておりません。

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