はじめに

設置型オフィス内コンビニ「プチローソン」が、2017年7月3日(月)より、東京23区先行でサービスを開始しました。

そのねらいや、交通系電子マネーなどだけのキャッシュレス決済にした理由などを、プチローソンの担当者さんに伺いました。


「プチローソン」とは

大手コンビニエンスストア「ローソン」が展開中の「プチローソン」は、オフィス内などにローソン商品を収納するボックスを無料設置し、セルフレジで販売するサービスです。

現在、東京23区限定で展開されており、決済は交通系電子マネー決済のみ。顧客は商品のバーコードをスキャンし、Suicaなどをピッとかざすだけで決済ができます。

商品は基本的にローソン側が選定し、お菓子BOXには実店舗ではおなじみの袋菓子やスナック菓子、栄養補助食品などが取り揃えられます。

またオプションの冷蔵庫にはペットボトルや紙パックのドリンク類など、冷凍庫にはアイスが並びます。

コーヒーマシンの設置により、ローソンの「マチカフェ」と同じブレンドコーヒーを飲むこともできます。

ニーズに合わせた商品展開がキャッシュレスで可能に

オフィス勤めのビジネスパーソンにとっては気になるこのプチローソン。

そのねらいやキャッシュレス決済にした理由を、株式会社ローソン コミュニケーション本部 広報室の持丸憲さんに伺いました。

――「プチローソン」には、どのようなねらいがありますか。

「職場環境向上の一環として、オフィス内で手軽に食品などが購入できるサービスのニーズが高まっています。こうしたニーズに弊社ならではの形で提供したいというのが背景にあります」(持丸さん)

――既存サービスとして、オフィスグリコやオフィスオアシスなどが有名ですが、これらとの相違点を教えてください。

「プチローソンでは、決済をキャッシュレスにしています。現金の取扱いがないことで、お客様にオフィスで細かい小銭を用意していただくことなく、実店舗と同じ価格設定ができ、さまざまな価格帯の商品の販売が可能となっています。

オプションとして、小型冷蔵庫と冷凍庫、簡易版のコーヒーマシンの設置も行っており、キャッシュレスにしたことで、これらでご提供している商品に対してもお客様のニーズに合わせた展開を可能にしています」(持丸さん)

キャッシュレス決済は小銭を用意しなくて良いというメリットだけでなく、実店舗と同価格で商品展開できることから、細かいニーズに対応できるという点が、既存サービスとの大きな違いのようです。

商品は健康志向の高まりを考慮してセレクト

――商品は職場などで食べやすいものをセレクトされているそうですが、具体的にはどのような基準で選ばれていますか?

「実店舗の売上高ベスト10のうち、5品がナッツや機能性表示食品のチョコレートなど『健康系商品』(※ローソン社内基準による)となりました(集計期間:2017年7月3日(月)より7月30日(日)までの28日間の販売状況)。

現状、プチローソンにおいても健康志向の高まりをうけた『グリーンスムージー』などの健康系商品が人気です。展開商品は、先行実験結果を踏まえたローソン推奨商品をもとに、導入企業のニーズに応じて随時入れ替えを行っています」(持丸さん)

持丸さんによると、お客さんからは「会社を出ないで買い物ができるので便利」という声が多いといいます。

オフィス勤めの人たちにとって、時短だけではなく健康志向のニーズも満たされるというのは大きなメリットのようです。

労働時間削減、業務効率化が目指されるいま、その助けとなりそうですね。今後も、さらなるサービス追加など期待が高まります。

(取材協力:ローソン

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