はじめに

図書館市場へコーティング機器

図書館の本はカバーが傷まないように透明フィルムでコーティングされることが多いです。手作業ですると熟練した技術が求められ、1冊7~8分かかります。それを同社が開発した機器を使えば3~4分でできます。慣れれば誰でもできます。

コンビニ市場へ雑誌が開かないようにテープ留めする機器

雑誌の立ち読み防止や、雑誌の付録を落ちないようにするために、これまでは白いビニールの紐で縛ることやゴムバンドで固定していました。かなりの手間がかかっていました。それを一瞬でとめることができ、かつ剥がすときに表紙が傷まないテープ留めの機器を開発しました。

この雑誌のテープ留め機器でコンビニ市場を開拓します。書店向けに開発した防犯システムはコンビニにも販売します。テープ留め機器は書店にも販売。相乗効果が出ています。

通販市場に発送システム

通販企業向けの発送システムを発売しました。きっかけは市場開拓戦略で開拓した韓国の書店でした。同社は書店を経営し、店頭小売するのみならず、書籍を通信販売していました。その仕分け・包装・梱包・ラベリングの発送システムの機器の開発を受託したのです。

次に国内の大手家電小売店から通販の発送システムの開発を受託します。これら受託開発で蓄積したノウハウを活かして、2015年に発売したのが通販企業向けの発送システムです。

しかし、通販企業向けの発送システムは大手包装機メーカーがしのぎを削る激戦区です。いかにして競争に打ち勝っていったのか。(後編へ続く)

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