はじめに

使用頻度の低いキッチングッズの整理法

毎日使うものは吊るす・浮かせるが効果的ですが、一方で頻度の低いモノも含め、無闇に浮かせすぎると、かえって出し戻しの手間が増えいきます。使用頻度が高くないモノは、カテゴリごとに分けてカゴに詰めるのが鉄則です。

大きすぎるバスケットや、棚に直接詰め込んでしまうと、奥に詰めたモノが死蔵品化するリスクがあります。目安は片手でも簡単に引き出せる軽さ・大きさのものを選ぶこと。棚の中の仕分けには、100円ショップのメッシュカゴ+ラベルシールで分類するのがオススメです。

(C)丹野雄二

菓子類や調味料、茶葉は、無印良品のやわらかポリエチレンケースなどを使用してまとめれば、見栄えの面でも収まりがいいです。コンロ周りにズラっと調味料を出しっぱなしにしてしまっている方は、掃除や見た目の観点からも、カゴにひとまとめにして取り出しやすい棚に移しましょう。3段ボックスはリビングだけではなく、キッチンでも重宝します。

(C)丹野雄二

定位置を守るコツ

定めた定位置を守るために大切なのが、空間の8割以上、詰め込まないこと。持ち物が多いからといって、棚にギュウギュウにモノを詰めていては、せっかく定位置を定めても数日ですぐにリバウンドしてしまいます。

例えば来客用のフォークや、バレンタインの時にしか使わない泡立て器は、毎日使う道具とは一緒に混ぜず、種類ごとにファスナー付きのビニール袋に詰めて、1つのファイルケースに押し込みましょう。どうしてもキッチンに入らない場合は、クローゼット・押し入れに保管場所を移してしまうのも手です。

ついつい食器や調理道具を集めてしまう方は、「いつ使うのか」「他の道具で代用できないか」を、問い直してみましょう。プレゼントでもらった高級グラス、箱に入ったまま棚に眠っていませんか? ホームパーティーを毎週行なっているような家庭であればともかく、来客用にと溜め込んでいると、一生のうち数回しか使わないかもしれません。

ブランド食器も気にせず一軍として使う。扱いづらさがあれば、フリマアプリで売ったり、人に譲ったり、機能が重複している道具は1つに厳選するなど、使用頻度の低いアイテムを手放すことで、残った道具の取り出しやすさが改善され、料理の効率がアップするはずです。

「毎日使うモノを、いかに出し戻ししやすい状態にするか」が、キッチン収納の肝です。ぜひ、必要なものがサッと手に入るキッチンを構築して、料理時間をより自分らしくしていきましょう。

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