はじめに

「外出先で着ていたコートやジャケットを、ソファに掛けてしまう」
「部屋着や靴下をつい、床に置いたままにしてしまう」

ズボラな方も、家族のズボラに困っている方も、定位置を工夫すれば、脱ぎっぱなしを防ぐことができます。ポイントは「ちょい置きゾーン」。カゴやポールを使って、洋服の出口を、各所に設定していきましょう。

(C)丹野雄二


出しっぱなしにしてしまう原因と対策

衣類を出しっぱなしにしてしまう原因は大きく2つあります。

(1)持っている衣類が多すぎること
(2)脱いだ衣類の置き場が少なすぎること

1つ目は、手持ちの洋服が収納容量に比べて多く、出し戻しが億劫になっている、というパターンです。

クローゼットのラックやタンスがパンパンだと、脱いだ服をしまうのが億劫になり、自然とソファなどへのちょい置きが習慣化してしまいます。布の衣類は、つい何着でも押し込んでしまいがちですが、収納容量には上限があります。メジャーを使って、クローゼットのラックの横幅の長さを測ってみましょう。

洋服は吊るす場合でも畳む場合でも、1着あたり3cmの間隔を確保すると、散らかりにくいと言われます。これは手の厚みを考慮して、横の服に触れずに出し戻しできる幅です。例えばラックが120cmの場合、収納容量は最大で40着まで。それ以上詰め込むと、探しにくく戻しにくい、死蔵化した空間になってしまいます。

クローゼットの上段や下段をいかに効率良く使えるかも、衣類収納の重要なポイントです。季節外の洋服など、今すぐは着ないけど捨てられない服は、誰しも段ボール1箱分くらいの量で持っているはず。

「引っ越してから一度も開けていない謎の箱」「全く使っていない来客用品」などで押し入れが埋まっている方は、まずはそれらを手放さないと、しわ寄せで洋服の収納場所がなくなってしまいますよ!

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