はじめに
脱いだ衣類の置き場を作る
(C)丹野雄二
洋服の量を適正化できたら、続いて2つ目の原因、「脱いだ衣類の置き場」の確保に取り組みます。実験として、いま家で脱ぎっぱなしの服を集めて、原因を分類していきましょう。
【脱ぎっぱなしの原因例】
- 一度着たのでタンスに直接戻したくないが、すぐには洗わない
- 花粉やウイルスが気になるので、すぐに部屋に取り込みたくない
- クリーニングに出さなくちゃだが、すぐには行く予定がない
- ボタンが取れているので後で直そうと思っていた
- 朝出勤前に、雨だと気づいて服を選び直して、そのまま放置で出かけてしまった
- リビングから、自室のタンスが遠くて、後で戻そうと思っていた
一言で「ズボラ」と言っても、本人なりにさまざまな片付けない理由があります。
また仕事が忙しい方は、「平日はTシャツ一枚も畳む気力がない!!」という方もいるはずです。「几帳面にしなきゃ」と気を張っても数日でリバウンドしてしまうので、疲れている日でも最低限戻せるような「ちょい置きゾーン」を設けて、休日に一気に片付けましょう。
玄関にポール+ハンガーを置いておけば、外出から帰った上着を部屋に持ち込まずに「ちょい置き」ができます。時間のある時に、クローゼットにそのまま取り込みましょう。ポールを置くスペースがない方は、ドア上部に取り付けるタイプのハンガーフックも便利です。
リビングやダイニングなど、脱いだ服を椅子に掛けてしまう場合は、「なんでもカゴ」を設置しましょう。図書館の返却台のような要領で、脱いだ服をぽいっと投げ入れておき、週末時間のあるときにリセットをします。
(C)丹野雄二
「この服は洗濯ネットに入れる」「この服は手洗い」「何日か着たら洗濯したい」など、洗濯に関する自分ルールが多い方は、脱衣所のカゴも細かく区切られているものを選びましょう。
帰宅直後に脱衣カゴに分類をしながら、部屋着に着替える習慣をつけると、リビングエリアに服が散らばる心配はありません。脱ぎっぱなしを見つけた家族も、カゴにぽいっと投げ入れるくらいであれば、負荷なく協力できますよね。
洗濯後の衣類を入れるカゴは、折り畳みのできるものや、突っ張り棒で吊せる軽いものを選びましょう。洗濯後の服がソファに山積み……なんてことがないよう、「洗濯カゴに一時保管→時間がある時にタンスやクローゼットに戻す」を徹底します。
ちなみにタンスの中身、皆さんどのように畳んでいますか?
外に着ていくセーターやTシャツ類は、きちっと畳んで立てて収納すると、選びやすくシワが付きにくくて良いですよね。一方で部屋着や下着まで、キチキチっと畳んでいると、それ自体が面倒になり、出しっ放しの原因に……。私は部屋着やタオルなどは、畳まずカゴにINにして、収納の手間を省いていますよ。
忙しい平日、たとえ酔っ払っていても、定位置に戻すのが苦痛でないよう、各所にカゴなど出口を設定しておくと、リバウンドせずスッキリした部屋をキープできます。
ズボラな人ほどカゴを置け、ぜひ試してみて下さいね。