はじめに
海外旅行傷害保険で不足分をカバー
カード付帯の保険で賄いきれない部分を、カード付帯とは別に海外旅行傷害保険で補えば、旅行中のリスクに備えることができるでしょう。
保険代理店や窓口、ネットで簡単に加入もできます。直前になってしまった場合でも、空港で加入することも可能です。
日本国内にいれば、病気やケガで受診した際、健康保険を適用することができますので、治療費が高額に及ぶことは少ないですが、海外で治療を受けた場合は、健康保険の適用がないので全額自己負担となり、高額な治療費を支払うことになります。傷害・疾病治療費用が50万円程度しか付帯されていなければ、300万円程度準備ができるよう不足分を別の保険で補いましょう 。
海外の医療機関で診療を受けた治療費は、申請により日本の健康保険で払い戻しを受けられる「海外療養費」という制度があります。海外で受けた治療が、日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られますが、日本で同等の治療をした場合にかかる治療費を基準に、自己負担額を差し引いた額を支給するものです。但し申請後、審査に数か月かかることもありますし、すべてが支払われるわけではありませんので、保険は必要でしょう。
海外旅行では思わぬアクシデントが起こりがちです。例えば、飛行機搭乗前に預けた荷物が手違いで手許に届かず、当面の衣類を購入することになった時の費用。テロが発生し帰国の便が欠航し、やむを得ず滞在することになり、宿泊費などがかかってしまった費用。このような費用はカードの補償内容に含まれていない場合が多いので、別の保険に補償を盛込みリスクに備えましょう。
事故時のサポートサービス
海外でのアクシデントでは現場でサポートしてもらえるサービスがあることも重要なポイントです。サポートサービスは24時間365日日本語で対応してくれる保険会社を選びたいところです。また、日本語の対応が可能な病院の紹介や、現地で事故対応をしてくれる会社、クレームエージェントの紹介が可能だと安心です。
保険会社で海外旅行傷害保険に加入すると、加入時にサポート先の案内があり、簡単なしおりなどを手渡してくれる場合もあります。カード付帯の保険の場合、事前に確認しておかないと、連絡先がいざという時わからないことも。改めて加入する必要がないことがカード付帯保険の最大のメリットですが、保険は使うときのサポートが一番大事です。旅行前に連絡先やサービスの確認は必ずしておきましょう。
