はじめに

団信上乗せ保障のチェックポイント

団信の上乗せ保障は、万が一を想定すると心強いものではありますが、一般的に金利の上乗せも必要になります。上手に活用するために、知っておきたい3つのチェックポイントを紹介します。

(1)支払い要件
まずは検討されている保障が、どのような時に受けられるものなのか確認しましょう。前述のとおり、保険金の支払い要件は商品ごとに異なります。ご自身が不安に思われているもしもはカバーされているのか、しっかり確認しましょう。

(2)借入計画
団信の上乗せ保障は、保障の広さに応じて年0.1~0.3%程度、金利が上乗せされるのが一般的です。借入残高に合わせた保障を用意できる一方で、借入金額等借入プランに応じてご自身の負担額は変わります。

  • 4,000万円を35年全期間固定金利、元利均等返済、年金利0.7%で借入。年0.3%を上乗せする場合、増える利息負担額はおよそ231万円。
  • 2,000万円を25年全期間固定金利、元利均等返済、年金利0.7%で借入。年0.3%を上乗せする場合、増える利息負担額はおよそ100万円。

大切な保障とは言え、高くついていないでしょうか。すでに加入している保険で代替できるケースもあります、トータルで見て負担を確認しましょう。

(3)中途解約の可否
上乗せ保障を含めた団信には、中途解約できないものも多いですが、できるものもあります。一般的に、住宅ローンの返済は長く続きます。もし中途解約できるのであれば、住宅ローンの残債が減ってきた段階で解約し、負担を減らすことも可能でしょう。もしもの備えはもちろん大切ですが、もしもが起こらなかった場合のご自身のとれる選択肢も、できる限り確保しておきたいところです。


一般的に、住宅ローンは大きな金額を借入れるため、万が一の不安は募りやすいことでしょう。しかし、そもそもの借入計画に無理はないでしょうか?

もし借入計画に無理がある場合は、団信の保障を上乗せするのではなく、ライフプランとともに住宅取得計画を見直すことが先決です。

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