はじめに

2023年の夏のボーナスの使い道の案3つ

ボーナスの使い道が、もうすでに決まっている人もいるかもしれませんが、まだ迷っている人もいるでしょう。そんな方に向けて、ボーナスの一部を使って、この夏だからこそトライしたいことを3つお伝えします。

1. 物価が上がっている今は、「将来価値の出るもの」にお金を使ってみる

今回の調査では、ボーナスの使い道としては「貯金・預金」が1位でした。もちろん、預貯金は大切なことですが、物価がどんどん上がっていますので、お金を超低金利の状態で預けたままでは、実質資産が目減りしてしまう可能性があります。そのため、何か買い物をするとすれば、「将来価値の出るもの」を意識することもよいでしょう。

「欲しいけれど、高いから…」とずっと諦めてきたものはないでしょうか。欲しいバッグ、時計、洋服、アクセサリー、趣味のものなど、今後も長く大切にできそうなもののなかで、無理なくボーナスで買えそうなものがないか、改めて思い返してみましょう(クレジットカードの分割払いやリボ払いで払わないように要注意です)。“もの”だけでなく、“コト”もよいでしょう。ずっと行きたかった旅行や習いたかったことなど、時間がたって「あの時、行ってよかったな」「あのとき、習い始めてよかったな」と思うようなことはないでしょうか。

それは、他人からの評価だけでなく、将来の自分が「買っておいてよかった」というものも含みます。刹那的に「今を楽しみたい」というものばかり買っていると、お金はいくらあっても足りませんし、少し時間がたてば不要なものになって、今度は片付けや処分に苦労します。少し長い目で見て、多少高かったとしても、将来的の自分も喜べるようなものを選ぶのは、いかがでしょうか。

2. 自己投資に使ってみる

「将来価値の出るもの」は、自分自身のスキルも当てはまります。スキルアップは時間がかかるものです。今からじっくり進めておくことで、将来の収入アップや、仕事のやりがいアップにつながるはずです。

会社員など、雇用保険に加入していて、一定の条件を満たす人なら、教育訓練給付制度を使って、お得に講座を受講するのもおすすめです。講座のレベルごとに3つに分かれていて、受講費用の20%、または40%、または50%(条件を満たすと70%)の給付金(上限額あり)を受け取れます。割引で受けられるようなイメージですね。対象となる講座は、厚生労働省のホームページの他、「教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座 検索システム」で確認できます。ぜひチェックしてみてください。

個人事業主である筆者は雇用保険に加入していないので、この教育訓練給付制度の活用はできませんが、この春から大学(通信)にて学んでいるところです。日々大変ですが、学び始めて非常によかったと思っています。世の中には、無料で利用できるものも多いですが、「お金を払うこと」で学びに対しての本気度が試され、「お金を払ったし、がんばろう!」と、より身が入るように思います。

3. 2024年の新NISAに向けて、投資を試してみる

2024年から新NISAが始まります。最近、新NISAに関する情報をよく見かけるようになり、投資未経験者の人も「来年は始めてみようかな」と思っているのではないでしょうか。いきなり2024年の新NISAから始める前に、今年の夏のボーナスの一部で、お試しで始めてみることもおすすめです。

筆者は、20年近く前にFPの資格を取得しましたが、資格取得直後よりも、その後実際に投資信託を積みたて始めてからの方が、投資に対しての理解が非常に深まりました。実際に自分のお金で試してみることの価値は、非常に大きいです。

ただし、投資にはリスクがつきもので、資産が一時的に減る可能性はあります。減っても気にならない余裕資金で、積み立てて始めてみるのもよいでしょう。今年のうちに、つみたてNISAで、月1000円などで積み立てて、投資の経験をしておくのもよいと思います。

今回は、みんなのボーナスの使い道と、今年の夏のボーナスの一部での使い方のご提案をお届けしました。よいお金を使うことは、よいものやサービスが儲かることにつながり、双方がハッピーになれます。もちろん預貯金も大切ですが、「よいお金を使うこと」も同時に考えていきたいですね。

この記事の感想を教えてください。