はじめに

時間帯による電気料金が安くなるプラン

電気は生活に必要不可欠なので、使わないわけにもいきません。そこで考えたいのが時間帯によって電気料金が安くなる料金プラン。値上げする電力会社それぞれ、時間帯で割安になる料金プランを用意しています。

●北海道電力
eタイム3プラス:ヒートポンプ式給湯機(エコキュートなど)やヒートポンプ式暖房機(温水暖房・エアコンなど)を持っている人などが対象で、1日を3つの時間帯に分けた電気料金を設定しています。夜間22~翌8時までが割安になっています。

●東北電力
よりそう+ナイト&ホリデー:平日の夜間22~翌8時と、土日祝日の料金が割安のプランです。

●東京電力エナジーパートナー
夜トクプランに、「夜トク8(エイト)」と、夜トク12(ジュウニ)」の2種類があります。
夜トク8は23~翌7時が、夜トク12は21~翌9時が割安です。

●北陸電力
くつろぎナイト12:夜間20~翌8時と土日祝日の料金が割安。原則として、エコキュート等のヒートポンプ式給湯器を使用している人が対象です。

●中国電力
ナイトホリデーコース:夜間21~翌9時と、土日祝日の料金が割安です。昼間の料金は、7~9月の下記は高くなります。

●四国電力
時間帯別eプラン:夜間23~翌7時が割安のプランです。

●沖縄電力
時間帯別電灯:夜間23~翌7時が割安のプランです。

東京電力エナジーパートナーの夜トクプランはおトク?

では、東京電力エナジーパートナーを例に、一般的な従量電灯B(30アンペア)と夜トクプランを比較してみましょう。

第1段階は、最低生活水準を基準とした割安な料金設定です。そのため、1カ月に120kWhまでの使用であれば、時間帯にかかわらず従量電灯Bのほうが割安です。電気料金の明細書などで毎月どのくらい利用しているのか確認してみましょう。

第2段階は、一般的な使用量を基準にした平均的な料金です。毎月の使用は第2段階までの範囲に収まる場合が多いのではないでしょうか。第2段階では、従量電灯Bよりも夜トクプランのほうが夜間の電気料金は安くなります。逆に、昼間はかなりの割高。昼は仕事などで自宅にいないなどの生活スタイルの方がおトクになりそうです。

第3段階は、電気の使用量が多いため割高の設定です。第3段階でも夜間は割安ですが昼間は割高です。第3段階まで使っているようでしたら、まずは節電してそもそもの使用量を抑えることが先決かもしれません。

さらに、基本料金には注意が必要です。従量電灯Bは使用量に関わらず支払う金額が決まっていますが、夜トクプランでは、実際に使用した30分ごとの電力量によって契約電力が決まります。30分ごとの使用電力量のうち、月間で最も大きい値を2倍した値を最大需要電力といいますが、その月の最大需要電力と、前11カ月の最大需要電力のうち、いずれか大きい値が契約電力になります。

つまり、同時にたくさんの電気を使った時間があったら、それがピーク電力となり、基本料金が高くなるということ。30分ごとですので、電子レンジとヘアドライヤーを同時に使うなどの短時間であれば、それほど大きな影響はありませんが、エアコンとパソコンと炊飯器と同時に…といった使い方をよくしている人はかえって高くつく可能性もあります。

夜トクプランをおトクに使うには?

このような夜トクプランの特徴を考えると、昼間の時間帯にはほぼ電気は使わず、夜間に使う場合でもまとめて同時に使わないのであれば、おトクに使うことができそうです。具体的には、電化製品は夜間に使って、しかも使用時間帯が重ならないように注意をすることです。

たとえば、夜間時間が始まるタイミングで、食洗器を使うと朝にはきれいになっているので便利なうえ、電気代の節約になります。電気炊飯器、電気圧力鍋の使用は朝方にできあがるようにセットしておくと、おいしそうな香りで目覚めもさわやかになりそうです。

食洗器と調理器具の合間には、洗濯機や乾燥機を動かしておきます。お掃除ロボットも使うと、朝きれいになっていて気持ちがいいでしょう。ただし、音が大きいタイプだと安眠が妨げられてしまうおそれがあるので、電化製品選びは音も要チェックですね。

いっそ夜型生活にしては?と思う人もいるかもしれませんが、昼間の寝ている間は気温が高くなるのでエアコンは必要。すると、かえって電気代が高くついてしまう可能性があります。昼間は出勤するなど自宅は不在にして、家事は夜間にタイマーを活用してこなせば、夜トクプランをおトクに使えるでしょう。

ただ、それでも今までと同じように電気を使えば、電気代が高くなることは必至です。値上げをきっかけに、さらなる節電を考えてみてはいかがでしょうか。

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