はじめに

新Vポイントの特徴

TポイントとVポイント統合の合言葉は、「どうぞご自由にお持ちください」。

合言葉の通り、新VポイントはTとVそれぞれの利点が活かされ、より使いやすくなりそうです。以下、新Vポイントの特徴を紹介します。

(1)貯めたポイントを使えるお店が増える
先にも説明した通り、今までTポイントの使用先は提携先15万店舗でしたが、統合後は新Vポイントとして使える先が、世界に1億以上あるVisa加盟店に広がります。

Tポイントが利用できる店舗の拡大は、大きな変化と言えるでしょう。普段Tポイントを使うお店といえば、ウェルシアか、ファミリーマートか……といったところでした。Visa加盟店で使えるようになれば、使い先に迷うことはまずなくなります。

(2)タッチ決済に対応
現在のVポイントは、Apple Payや Google ウォレットに設定をすることで、Vポイント残高をコンビニやスーパーで利用できます。Visaのタッチ決済・iDマークのあるお店で利用可能です。

混雑しているレジで「ポイントを使ってください」といったり、財布やスマホからカードを出すのはちょっと気が引けますが、タッチ決済ならスマートです。「今回のポイントは諦めよう」となる機会も減りそうです。記者会見では、いずれはカード提示せず、タッチ決済のみで支払いとポイント付与が両方完結する予定、とのコメントもありました。

(3)三井住友カードで対象のコンビニ・飲食店が7%還元
後でも解説しますが、三井住友カードに入会すると、対象のコンビニ・飲食店でスマホタッチ決済をすると、還元率が7%になります。カードのタッチ決済の還元率は5%なので、2%アップします。

対象店舗はセブン-イレブンやローソンが含まれるので、利用できる機会は多いでしょう。

(4)〇〇経済圏にとらわれないポイント
新Vポイントでは、経済圏という概念を否定しています。通常は、ポイントをたくさん貯めようとすると、いわゆる経済圏に入って、特定のスマホ関連サービスやネットショップの利用に縛られることが多くなります。

新Vポイントは、対象店舗が限定的とはいえ、コンビニや飲食店で7%もの還元になります。付与上限は1ヵ月50,000ポイントなので、実質上限がないようなもの。経済圏なしでこれだけの還元率は珍しいと言えます。

新Vポイントを貯める方法

新Vポイントは三井住友カードの利用で、対象コンビニや飲食店で大きく還元されます。

しかし、クレジットカードにわざわざ入会するのは、少し気が引ける方もいるでしょう。三井住友銀行の口座があれば、少なからずVポイントは貯まりますので、統合後に貯めたTポイントと合算して使うのもひとつの手です。

それぞれのポイントの貯め方や、キャンペーン内容を紹介します。

Tポイントを貯めるには

Tポイントは、界隈では有名な「ウェル活(ウェルシアでのポイ活)」でお得に貯まります。Tポイントは提携先によって200円で1ポイント付与の場合が多いですが、ウェルシアは100円で1ポイント付与されます。

ウェルシアは、毎週月曜日にポイントが2倍付与されます。さらに、毎月20日は貯まったTポイントを通常の1.5倍で使うことができます。

ウェルシアはWAONポイントとTポイントがダブルで貯まり、さらにポイント即時交換ができるので、毎月20日にウェルシアでまとめて使えば、高還元率が実現できます。統合後はどうなるか分かりませんが、現時点では貯まりやすい方法です。

食品や日用品など、必需品を購入できるウェルシアの利用は、節約面からもおすすめできます。

Vポイントを貯めるには

Vポイントは主に三井住友カードの利用でポイントが貯まります。クレジットカードがなくても三井住友銀行の口座があれば、銀行アプリ「Vpassアプリ」に月1ログインで月5ポイント、ATMの利用で20ポイントなど、少しずつ貯められます。

三井住友カードに入会した場合、対象のコンビニや飲食店でタッチ決済を利用(原則1万円以下)すると、通常0.5%のポイントが7%還元になります。家族が三井住友の本会員カードを持つと、さらに対象店舗で最大5%(1人につき+1%)が上乗せされます。

また、Vポイントアッププログラムでは、SMBCグループの各社サービスの利用に応じて、最大6%ポイントアップされます。例えば2023年3月に始まった三井住友銀行のサービス「Oliveアカウント」の契約と、月1のアプリログインで1%上乗せになります。これらを全て使いこなせば、最大18%還元になります。

いずれも、ポイントアップの対象店舗はセブンイレブンやローソン、サイゼリヤなどの一部のコンビニと飲食店に限られます。対象店舗は、「三井住友カード」ウェブサイトをご確認ください。

Vポイントがたまる三井住友カード入会キャンペーン

手間をかけずVポイントを貯めるなら、つみたてNISAがおすすめです。

2023年9月30日(土)まで、三井住友カードの新規入会と、カード利用で8,000円相当のVポイントがもらえます。さらに、SBI証券への新規口座開とVポイント設定、そしてカード登録と積立設定で5,000円相当、対象の現物株式取引で10,000円相当、最大15,000円相当のVポイントがもらえます。

なお入会とカード利用でもらえる8,000円相当のVポイントは、期間限定ポイント(付与月+6ヵ月末まで)ですが、こうしたキャンペーンを利用すると一気にポイントが増えます。

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