はじめに
新NISAで成長投資枠を利用する場合の金融機関はどう選ぶ?
成長投資枠を使って「株式投資をしたい」「つみたて投資枠で投資できない投資信託やETFなどに投資したい」という方もいるでしょう。新NISAで成長投資枠も利用する場合には、次のような点に着目しましょう。
●ネット証券会社を選ぶ
そもそも銀行では、株式やETFに投資できません。成長投資枠で株式投資をしたり、ETFを購入したりするなら、新NISAの口座は証券会社に開きましょう。
証券会社のなかでも、おすすめなのは売買手数料が安いネット証券です。ネット証券の多くは、NISAでの株式投資にかかる売買手数料を無料にしています。街の中に店舗を構える店舗証券の場合NISAであっても売買手数料は無料ではありませんし、他の取引でも手数料が高くつく傾向があります。あえて店舗証券を選ぶメリットは少ないでしょう。
なお、すでにNISA口座を保有している方は、1年に1回、金融機関を変更できます。ただし、2023年に現行NISAで一度でも商品の買付を行っている人は、2023年中は金融機関の変更ができません。2024年から金融機関を変更したい場合、変更の手続きは2023年10月からできるようになります。
●米国株・米国ETFの扱いが多いか
日本株への投資は、どの証券会社でも大差なくできます。しかし、米国株・米国ETFの商品数は、証券会社によって大きく異なります。米国は世界経済の中心ですし、世界的な大企業もたくさんあります。日本株と違って、配当が年4回もらえるのもメリットです。今は日本株しか考えていなくても、将来的に米国株・米国ETFに投資したいと思うかもしれません。米国株・米国ETFの取り扱いが多い金融機関を選んでおくとよいでしょう。
●少額から投資できるか
日本株は原則100株単位で取引するルールですが、証券会社によっては「単元未満株」といって、1株単位で売買できるところもあります。少額から日本株の取引をしてみたい場合は、単元未満株の取引サービスのある証券会社を選ぶのがよいでしょう。
ネット証券3社を比較
以上の選ぶポイントをふまえて、新NISAの口座開設をする金融機関としておすすめなのは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券です。
比較表もまとめておきました。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券では、いずれもつみたて投資枠の対象商品の大部分を扱っています。その上、100円から投資信託を買うことができます。証券会社ですので、株式投資ももちろん可能。米国株・米国ETFもたくさん扱っています。
SBI証券では三井住友カードを利用したクレカ積立によってVポイントが貯められるうえ、投信マイレージサービスで投資信託残高に応じてTポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALのマイルが受け取れます。毎日・毎週積立にも対応しています。
楽天証券では楽天カードを活用した楽天キャッシュ決済・楽天カードクレジット決済によって毎月10万円までクレカ投資が可能。楽天ポイントももちろん貯まります。単元未満株サービス「かぶミニ」「かぶツミ」を利用すると、少額からの株式投資や株式の積立投資もできます。
マネックス証券でもマネックスカードによるクレカ積立に対応。Amazonギフト券や各種ポイントに交換可能なマネックスポイントの還元が受けられます。「米国株定期買付サービス」を使えば選択した日付に指定した金額で米国株・米国ETFに積立投資ができるうえ、「配当金再投資サービス」を利用すると、得られた配当金で自動的に同じ銘柄を購入できます。
NISA口座は後から変更することも可能ですが、手間も時間もかかって面倒です。ですから、今回紹介したポイントを参考に最初から自分に合った金融機関を選んで投資をスタートさせましょう。
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