はじめに

新NISAでつみたて投資枠を利用する場合の金融機関はどう選ぶ?

新NISAでつみたて投資枠だけを利用する場合、金融機関は次の7つのポイントに着目して選ぶとよいでしょう。

1.積立の頻度が細かく設定できるか
多くの金融機関では、毎月決められた日に一定額購入する「毎月積立」ができます。しかし、金融機関の中には、それよりもさらに細かく「毎週積立」「毎日積立」ができるところもあります。実は検証してみると、そこまで劇的な差はないのですが、毎日積立のように積立頻度が細かい方が有利です。積立の頻度が細かく設定できる金融機関かをチェックしましょう。

2.少額から積立ができるか
つみたて投資枠での最低投資金額は、多くの金融機関が1000円程度に設定しています。これでも十分に少額ですが、ネット証券ではより少額で、100円から積立ができるところもあります。少額から投資を試したいのであれば、最低投資金額が少額の金融機関を選びましょう。

3.投資できる商品の数が多いか
つみたて投資枠で投資できる投資信託は、金融庁の基準を満たしたもののみ。しかし、実際に投資できる投資信託の種類は、金融機関によって異なります。ネット証券などでは大多数の投資信託を扱っているのに対し、店舗の銀行や証券会社では取り扱う商品を数本程度に絞っていることもあります。投資できる商品が多いか、また自分が投資したい商品をその金融機関が扱っているかを確認しましょう。

4.信託報酬の安い商品が揃っているか
つみたて投資枠の投資信託選びで大切なのは、投資信託の保有中にかかる信託報酬です。信託報酬は持っている間ずっとかかるため、投資期間が数十年に及ぶ投資信託の場合、わずかな差が大きな差となります。

投資信託の運用成績は、投資してみなければわかりません。しかし、信託報酬は必ず支払う手数料です。そして、信託報酬は安いものを自分で選べます。
つみたて投資枠の対象商品は、信託報酬も一定以下に抑えられていますが、そのなかでも安いものを金融機関が扱っているのかを確認しましょう。

5.クレカ投資のポイント還元率が高いか
金融機関のなかには、クレジットカードでつみたて投資枠の商品を購入できる「クレカ投資」ができるところもあります。クレカ投資のメリットは、なんといってもクレジットカードのポイントが貯まることです。金融機関によってクレカ投資のポイント還元率が異なります。当然、ポイント還元率が高い方がいいでしょう。

6.ポイントの種類と利用している経済圏が合うか
クレカ投資だけでなく、投資信託の保有などに対してポイントが貯まる金融機関もあります。貯まるポイントも、金融機関によって違います。自分が普段利用している経済圏で使えるポイントが貯まる金融機関を選べば、経済圏もお得に活用できるでしょう。

7.サイト等の使いやすさ・充実度はどうか
ネットで取引ができるネット証券やスマホ証券だけでなく、店舗を構える銀行や証券会社も今やウェブサイトでさまざまな情報をチェックできます。金融機関によっては本来有料の情報を無料で提供しているところもあります。たとえば楽天証券では「日経テレコン」を利用してスマホで日本経済新聞を読むことが可能。投資家のバイブル「会社四季報」の最新データも閲覧できます。

ウェブサイトが使いにくい金融機関、情報が少ない・わかりにくい金融機関では、投資を続けるのも嫌になってしまうかもしれません。ウェブサイトが使いやすいか、充実しているかを確認しましょう。

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