はじめに
大和ハウス工業~業績が落ちても増配する株主還元の姿勢~
大和ハウス工業は、利益率は安定的に推移し、1株利益も比較的安定しており、コロナ禍においても底堅い業績を残しています。
配当は右肩上がりで、業績が落ち込んだ2021年3月期においても1円増配していることからは、経営陣の増配への執念と株主還元の姿勢が読み取れます。
自己資本比率は30%台半ばですが、事業形態から考えれば問題のない水準です。
ROEは高い水準にあり、資本効率も良好といえます。
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスで推移し、手元キャッシュも十分。事業継続に何の問題もありません。
大和ハウス工業は株主優待を実施していて、保有株数に応じて優待内容がグレードアップし、買い増しにインセンティブがある仕組みとなっています。
積水ハウス~安定した利益で不安なし~
積水ハウスは、利益率や1株利益は、コロナ禍においてはやや減少したものの、特殊要因を除けば安定して推移しています。
配当は安定的に右肩上がり。高い自己資本比率を維持し、ROEは高い水準で推移しています。
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスを維持し、手元キャッシュも潤沢です。事業継続に何の不安もありません。
株主優待制度を導入していますが、対象となるのは1,000株以上の保有からです。 ハードルが高いので、おまけ程度に考えておいた方がよいでしょう。
ショーボンドホールディングス~経営指標的にはパーフェクト~
ショーボンドホールディングスは、利益率は20%前後で推移し、1株利益も着実に増加している点から、業績は好調だとうかがい知れます。配当は増配傾向で、自己資本比率は80%以上を維持し、財務基盤は鉄壁といえるでしょう。
ROEは高い水準をキープしており、高い資本効率を誇っています。
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスで推移し、手元キャッシュも十分。事業継続に何の不安もなく、経営指標的にはパーフェクトといっても過言ではありません。
投資の成否を分けるのは、株価が割安な水準で投資できるか。 この点に尽きるでしょう。
リンナイ~連続増配を継続中の安定銘柄~
リンナイは、利益率、1株利益ともに堅調に推移し、配当も連続増配を継続中。
自己資本比率は70%前後で推移し、財務健全性に問題はありません。
ROE(自己資本利益率)はやや低い水準ですが、自己資本比率の高さを勘案するに許容範囲と考えます。
営業活動によるキャッシュ・フローはプラスで推移し、手元キャッシュも潤沢であり、事業継続に何の問題もありません。