はじめに

メガネで身体をケアする時代へ

PCメガネをいち早く提供したように、JINSはつねにメガネの可能性を追求しているように感じます。その取り組みのひとつとして「JINS MEME(ジンズミーム)」というスマホとつながるウェアラブルメガネがあります。鼻当て部分にセンサーが搭載され、Bluetoothでスマホアプリと連携。センサーが取得した情報で、カラダの状態をチェックしてくれる優れもの。

たとえば、仕事や勉強中の姿勢が悪くなっていることを教えてくれたり、1日の心の状態をリアルタイムで計測し、集中力が落ちてきたときや、強い緊張が長く続いたときは、数分で心を整えられるコンテンツを提供してくれたりします。使ってみたい!

2023年の6月には、元アップル幹部がクリエイティブ部門のトップに就任したこともあり、ますますメガネ×デジタルが強化されそうです。

強力なライバル登場?

現在、メガネ企業で上場しているのは4社のみ。時価総額(2023年10月31日時点)を見るとジンズHD979億円、パリミキHD(7455)200億円、ビジョナリーHD(9263)75億円、愛眼(9854)34億円と、ジンズHDがダントツ1位を誇ります。ところが、もしかしたら今後、強力なライバルとなるかもしれないメガネ企業が11月中旬に上場します。

「金子眼鏡」を傘下に持つ高級メガネ企業ジャパン・アイウェアHDです。金子眼鏡は、わたしも愛用しています。ここ最近、東京ではかなり店舗を見かけるようになりました。わたしは、サングラスを愛用していますが、とにかく着用感がまったくなく、メガネをかけているときに感じるストレスがありません。しかし、お値段は平均で7万円程度とジンズHDの平均一式単価9,384円の7倍以上! 

おもしろいことに2社の販売戦略も真逆で、ジンズHDは認知度アップのためにテレビCMの展開を行っていますが、ジャパン・アイウェアは、売上に対する広告宣伝費率0.6%という低さで、ブランドイメージを保っています。

売上規模で比べると、ジャパン・アイウェアはジンズHDの6分の1程度ですので、ライバルとするには小粒かもしれませんが、ラグジュアリーメガネブランドとして、海外展開も積極的に掲げていますので、ウカウカしていられません。上場するということは、さらなる成長を目指して野心的に仕掛けてくるつもりでしょう。

斜陽産業と言われるメガネ業界ですが、なんだかおもしろくなってきました。今後の2社の株価の行方に注目です。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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