はじめに

証券会社・金融機関を変更するか考えよう

すでに口座を開設している人は、新NISAは今のままの証券会社・金融機関でいいのかも考えておく必要があります。現行のつみたてNISA、一般NISA口座では、取引する証券会社・金融機関を年単位で変更することができます。

この、年単位で変更できるというのがポイントです。2024年のNISA枠を利用すると2024年のNISA口座の乗り換えができなくなります。年を跨いだ積立取引にはご注意を。

もし変更する場合はまず現在の証券会社・金融機関に連絡して、変更手続き、必要資料の取り寄せをする必要があります。それをしないとそのまま自動的に現在の金融機関・証券会社で新NISAの口座が開くことになります。

年内に2024年のNISA口座の金融機関変更を完了するためには、12月中旬頃までに書類を提出する必要がありますし、証券会社・金融機関によってはもっと早く締め切りを設定しているところもあります。新NISAで使う口座を変更したい場合は、なるべく早く手続きしたほうが良いでしょう。すでに2024年から始まる新しいNISAの金融機関変更の申し込みはスタートしています。

NISA口座の金融機関変更を行うためには、勘定廃止通知書または非課税口座廃止通知書が必要です。今口座を持っている金融機関からどちらかを受け取って、必要書類を新たに口座開設する証券会社・金融機関へ送付しましょう。

今年分の非課税枠と来年の投資計画を考えよう

最後に、今年中にやっておくべきこととしては、今年分の非課税枠をまだ使っていないのであれば、使うかどうか考えることでしょうか。

まだ使っていないNISA、ジュニアNISA、iDeCoの今年の投資枠は、予算があればできれば使い切ったほうが利益にもつながりやすいのではないでしょうか。

投資資金という面では、来年から始まる新NISAの口座をどのくらいのペースで使っていくのかも事前に考えておく必要があるでしょう。非課税の投資枠が拡大するわけですから、今課税口座で投資している銘柄の入れ替えも視野に入れている方もいらっしゃると思いますが、併せて考えておいた方が良さそうです。

一方で、なんとなく「新NISAってやったほうがいいのかな、まだ口座開設もしていないな」という方は、特に口座開設は関しては、直前は混み合ってつみたての設定等が間に合わない可能性もありますので、お早目に行動を。証券会社・金融機関に新NISAの口座を持つか、どのような目的で投資をするのか、どのような資金量で、どのくらいのペースで、どんな戦略で、どんな投資商品を買って新NISAの口座を活用していくのか、考えるきっかけにしていただければと思います。

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