はじめに
デンソー株を一部売却したトヨタ
トヨタ自動車(7203)は11月末、同社が保有するデンソー株の一部である約1億2486万株を売却すると発表しました。保有比率は24.2%から20%になり、売却金額は約2900億円です。また、豊田自動織機とアイシンもそれぞれが保有するデンソー株を売却する予定です。各社は売却で得た資金を車の電動化やソフトウエアの強化、カーボンニュートラルなどの成長領域や株主還元に投じるとしています。来年以降もこの様な持ち合い株を解消する企業の発表が相次ぎそうです。
これまでのスタンダードが変化している時代
占星術によると約200年続いてきた「地の時代」が終わり2020年から「風の時代」が始まり、今後200年続くそうです。地の時代は物質・権威などが重視された時代、一方、「風の時代」は縛られない、型にはまらないなどの価値観が特徴のようです。2023年は完全に「風の時代」にシフトする年と言われ、東証が年初から各企業に【資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応】に関して具体的な内容を要望した事や政策保有解消の促しなどは、日本市場において長らく続いてきた権威ありきの関係性の転換期とも捉えられます。過去ここまでの抜本的な変化を促す動きはなかったからです。
これまでのスタンダードが変化し、速いスピードで新しい基準に刷新していっているのが伝わってきます。長きにわたる慣習を一掃していくのは一大事だと思いますが、時代の変化を察知して新しい風に乗ることは(風の時代だけに)企業にも人にも必要なことと感じつつ、新年2024年を軽やかな気持ちで迎えたいと思います。読者の皆様、今年一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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