はじめに

医療保険

医療保険は、10年前の保険料と比べると、少し上がっています。これは先ほども説明しました「標準生命表」の改定の影響です。長生きになるので、その分病気になるリスクが増え、保険料が上がることになります。しかし、保障内容は大幅に良くなっています。

三大疾病の支払い要件の緩和、入院日数の無制限、入院一時金が付いているなど。保障内容を比較すると実質の値下げになっているともいえます。医療保険というジャンルは新規契約数がもっとも多く各保険会社では激しい競争を繰り広げています。そのため。価格競争によって、保険料を上げられないという事情もあります。

がん保険

がん保険は、10年前の保険料と比べることは、あまり意味がありません。というのも、保障内容がガラッと変わっているからです。同じ商品名であっても、別の保険と言っていいくらい内容が違っています。どうして、このように変化をしたか。それは、がん治療が進化したからです。5年生存率も延びています。「がん=死」ではなく「がん治療」に保障が移ってきたからです。以前のがん治療は、「手術」が中心でしたが、いまは「手術」「化学療法」「放射線治療」の三大治療に変わっており、入院日数も短くなっています。

それにともなって、がん保険の内容も変わったのです。10年前は「入院」「手術」「一時金」「治療給付金」など総合的な保険でした。しかし、いまは総合的な保険は、少なくなっています。がん治療は、日進月歩で変わっていますので、昔のがん保険ではいまのニーズに対応していない部分もあるため、定期的に見直しを検討するのがいいでしょう。

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