はじめに
駅チカで便利なデザイナーズ空間
武蔵野市立〔ひと・まち・情報 創造館〕武蔵野プレイス(東京都武蔵野市)
地下2階、地上4階の6フロアの建物は、楕円型の窓が特徴。ポップでありながらも優しい雰囲気を醸し出しています。建物の前は芝生の広場になっていて、緑が多いのもよいですね。蔵書は約18万3000冊。
明るい雰囲気の館内は、窓だけでなく天井も曲線を基調としたデザインで、表側に継ぎ目がほとんどない作り。デスクやソファも統一感を意識したもの。自然光と間接照明の優しい灯りで、居心地のよい空間を演出しています。
1階にある併設「Cafe Fermata」は、ランチからスイーツまで、洋食系のメニューが充実。武蔵野プレイスに来たら、カフェにも必ず立ち寄りたいですね。(写真は、クリームパンケーキ 三重奏723円)
2階は親子で楽しめるフロア。児童向けの図書を配置したエリアと、料理や子育てなどに関連する書籍のエリアが配置されています。靴を脱いで親子で自由に本を読める「おはなしのへや」は、授乳スペース、子供用のトイレも併設しているんですよ。
武蔵野プレイスでは、週末を中心にイベントも多数開催。おはなし会や映画上映会など、子供から大人まで無料で楽しめるラインナップが揃っています。
3階には一部飲食可能なスペースもあるので、お弁当を持参して食べることも可能。天気が良ければ、芝生の広場でのんびりひなたぼっこランチも。都会の駅から徒歩1分とは思えない、ゆったりした雰囲気がありました。
4階には、別途登録と利用料金が必要ですが、各席で電源が使えるワーキングデスクもあります。PCを持参して使用したい人はこちらがおすすめ。
地下2階のフロアに降りてみると、図書館らしからぬ意外な光景が。音楽スタジオ(有料)やボルダリングウォール、卓球台があります。同フロアは、青少年(20歳の年度末まで)のみ利用可。読書に疲れたら、体を動かしてリフレッシュするのもいいかもしれません。
データ:東京都武蔵野市境南町2-3-18、JR中央線・西武多摩川線武蔵境駅南口から徒歩1分、0422-30-1905、9時30分〜22時(カフェL.O.21時)、水休、P28台(30分200円)
あの超有名建築家の設計!
富山市立図書館本館(富山県富山市)
2015年(平成27年)8月に複合施設「TOYAMAキラリ」がオープン。その中に富山市立図書館本館があります。蔵書は約45万冊です。
2階〜5階にある図書館なのですが、実は富山市ガラス美術館も併設しています。吹き抜けを挟んで北側に図書館、南側に美術館が向かいあっています。
地下1階、地上10階の建物は、新たな富山のランドマーク的存在。富山県産の杉材をふんだんに使った館内。外壁は御影石、ガラス、アルミを組み合わせた作りです。
設計したのは、2020年の東京オリンピックの新スタジアムも担当する、世界的な建築家・隈研吾氏。納得の名建築ですね。
1階ロビーの情報コーナーは、朝7時に開館。新聞や雑誌を読めるので、朝の散歩途中や出勤前に訪れる人も多いとか。2階のロビー空間は、イベントスペースとしても活用されていて、学びや暮らしに役立つセミナーや講演会が、日々行われています。ちょっと変わったところでは、ピアノコンサートなどが開催されることも。
2階に上がるとFUMUROYA CAFÉ。蔵書の持ち込みもokなので、ゆっくり過ごしたい人はこちらへ。
データ:富山県富山市西町5-1TOYAMAキラリ、富山駅から市内電車乗り換え「グランドプラザ前」または「西町」下車徒歩2分、076-461-3200、9時30分〜19時、金土〜20時(3階児童図書フロアは18時、情報コーナーは7時〜20時)毎月第一水休、P周辺有料駐車場利用
次は小学校を再利用した趣ある図書館です。